こんにちは。
今日は、十五夜の月、中秋の名月ですね。
満月に向って願い事をすれば叶うと言われていますよ。
試してみて下さいね。
さて、人間学の基本となる『大学』をご紹介しないで、他をご紹介というわけにはいかず・・・。
中国の古典、『大学』をブログに書こうと思い立ちました。
朱子学では、初心者はまず『大学』を学び、ついで『論語』、『孟子』、『中庸』と進み、さらに「五経」(『書経』『易経』『詩経』『礼記』『春秋』)に参入すべきだとしています。
それだけ『大学』が重視されたのです。
日本では、二宮尊徳翁、中江藤樹翁など聖人と呼ばれた方も少年時代に『大学』を読み、志を立てました。
それは、天下国家のために役に立つ人になろうとするものでした。
それほどの影響を与えた、『大学』いかなるものなのか?
皆さんとご一緒に、学んでいきたいと思います。
先ずは、「大学章句序」を学び、続いて「経一章」「伝十章」「白鹿洞書院掲示」を学んでいきます。
『大学』
大学章句序①
大学の書は、古の大学、人を教うる所以(ゆえん)の法なり。
蓋(けだ)し天、生民を降せしより、則ち既にこれに与うるに仁義礼智の性を以ってせざるなし。
然(しか)れどもその気質の稟(ひん)、或いは斉(ひと)しき能(あた)わず。
是(これ)を以って皆以ってその性の有する所を知りてこれを全うするある能わず。
一(いつ)も聡明睿智(そうめいえいち)にして能(よ)くその性を尽くす者、その間に出づるあれば、則ち天必ずこれに命じて以って億兆の君師と為し、これをして治めてこれを教え、以ってその性に復(かえ)らしむ。
これ伏羲(ふつき)、神農(しんのう)、黄帝(こうてい)、堯(ぎょう)、舜(しゅん)の天を継ぎ極を立てし所以にして、而(しか)して司徒(しと)の職、典楽(てんがく)の官の由(よ)りて設けられし所なり。
〈現代語訳〉
この『大学』という本は、むかし大学で教育を施すにあたって、その指針をまとめたものである。
思うに、天がこの世に人間を生み出してから、誰もが仁義礼智から成る本性を賦与(ふよ)されている。
だが、一人ひとりの気質はそれぞれ異なっているので、それに災いされて、この四つの徳が備わっていることを知りながら、これを十分に発揮することができないのである。
そこで、素晴らしい英知に恵まれてそれらの徳を発揮できる人物が現れたら、天はその人物に命じて、万民の君主ともし教師ともして人びとの教化にあたらせ、仁義礼智の本性に返るよう指導させたのである。
その昔、伏羲(ふつき)、神農(しんのう)、黄帝(こうてい)、堯(ぎょう)、舜(しゅん)といった聖天子が、天の意志を承けて最高の規範を立て、司徒(しと)や典楽(てんがく)の官職を設けて人びとの教化にあたらせたのは、そのためであった。
その昔、中国では司徒(しと)や典楽(てんがく)の官職を設けて人びとの教化にあたらせた。
それは、人びとに四つの徳である仁義礼智の本性に返るように指導していました。
学校を設け、人びとが道徳性を自覚するよう教育しました。
そして民衆は、美しい道徳心を維持できたのです。
その中国も文化大革命以降、激変しました。
朱子学、儒教は軽視されてきました。
日本も戦後、GHQによるウォー・ギルト政策により精神文化がことごとく教育の現場から排除され、道徳教育が迷走して今に至っています。
朱子学、陽明学等を総称して人間学と呼んでいますが、この人間学を大人も子供も学ぶことが、日本の古き良き精神文化を次の世代へとつなげることだと思います。
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