あいかわらず、新卒の面接をしている。一日で何十人もやるのだが、まず、集団面接をして、絞った後、後日、個人面談をしていく。集団の場合、全員に、公平に対応しないといけないから、一瞬でダメ。と判断したとしても、とりあえず、話を聴かないといけない。

正直いえば、話の内容は、あまり聞いていなかったりする。話の内容というよりも、「どういう感じで話すのか」ハキハキ話すとか、論理的に話すとか、簡潔に話すとか、会話の仕方に好感がもてるとか。
そういうところをみている。

結局、何を話してもらったところで、裏がとれるわけではなく、ほんとかどうかわからないので、内容は、話半分で聞いている。大体、少し、突っ込んだら、底がみえるので、そんな話は、ほとんど参考にならない。

ところが、そもそも、しゃべれない人がいる。ボソボソと下をむいて話したり、質問しても、しばらく、沈黙し、全くしゃべれない人もいる。

緊張するのはわかるが、これでは、面接に受かるわけがない。わずか一回の、短時間の面接で判断されるのは、心外である。と思うかもしれないが、そこで、ベストを尽くせない人間が、会社に入って、
適応していけるとは思えない。


また、面接のなかで、ディベートなどが得意なのだろうな。という子もいる。質問しても、論理的に話してくる。アルバイト等での実績を、きちんとアピールしてくる。非常に雄弁な学生である。

こういう子は非常に迷うのである。なぜなら、おそらく、大学では、こういう学生を積極的に育成しようとしている。と思うのだが、これも、会社によるのだが、全く、評価しない面接官もいる。

つまり、口だけの奴。評論家っぽい。と思われてしまうのである。こういう奴に限って、実際に仕事をやらせると、意外とできない。期待外れに終わりそうで、低評価であったりする。

自分の経験からいっても、大学の教育には、期待していないし、むしろ、高校時代のほうが参考になったりする。

高校時代の部活や学校生活の経験が、意外と、人間性をつくっていることがある。と思っている。

会社というのは、閉鎖的空間だから、学校に似ているのである。部活などで、先輩や顧問から、厳しくやられてきた経験が、企業に入って役にたつ。

現在の学校教育のように、自由に、のびのびと、個性を尊重し。なんていうのは、逆に嫌がられる。

少なくとも、入社3年目くらいまでは、下っ端として、こきつかわれるのである。まずは、そこを抜けてもらわないと、先がない。

中小企業では、上司に大学出ではない人も多い。大学生のことは自分に、経験がないのだから、理解できない。大学で重視されているような、ディベートの力など、もっとも嫌われるものだとおもわれる。

結局のところ、頭でっかちで、腰が重いとか、口が重い。雰囲氣が重い。という3つの重い。がある人は、どれだけ、いい大学をでていようが、落ちるのである。

彼らが弱いものは何か。それは、権威である。たとえば、弁護士や税理士、会計士などの希少なライセンス保持者には弱い。(最近、そうでもないだろうが)

学歴は既に、権威の対象から外れてしまっているのである。












僕は、企業内で人事や労務管理の仕事をしているのだが、現在、来年4月入社の新卒採用をしている。

すでに、内定をもらっている方もいるだろうが、一つも内定がありません。

という学生もいる。

なぜ、内定がもらえないのか?自己分析をしてみてほしい。と尋ねるのだが、こちらが感じる内定がもらえない理由とズレがあることが多い。

また、就職以前に、考え方そのものを変えたほうがいいというケースもある。

先日、みんなの就職活動日記というところが運営しているブログサービスに、説明会に参加した子がいた。ブログ検索をすると、トップにでてきたので、読んでみた。

書いていることは、たわいもないことなので、一応、レスは返しておいたのだが、内容以前の問題として、社名をだして、その企業のことを書くということがどういうことかわかっているのだろうか。

場合によっては、誹謗中傷にあたることもあるだろうし、それによって、企業によっては、個人に損害賠償請求するかもしれない。

ブログを書くな。ということでなく、せめて、社名を外すとか、某企業にするとか、そういう配慮は必要であるはずである。

企業に入れば、企業秘密やら、そういうことは山ほどある。それを匿名だからといって、暴露すれば、どういうことになるか。

したがって、そういう学生を面接に通すことはないし、今回の場合、名字でわかったので、仮に、面接にきたとしても落とす以外の選択肢はない。

世間で、就職は厳しい。若者に就労の場をつくれ。ということをいっている人がいる。
僕も、それには賛成だし、高齢者の再雇用を外しても、新卒を採用すべきだと考えている。

しかし、当の本人が、実社会をナメているとしか思えない感覚であれば、企業は、どこも採用することはしない。なぜなら、企業は、ボランティアをやっているわけではないからである。若いから。社会的損失だから。そんなことよりも自社の損失のほうが問題だ。今や、企業フィールドは、日本だけではない。世界中にあるのである。

日本学生をとらなくても、海外の学生をとればいい。工場は、海外につくればいいだけだ。

きついことをいうようだがもう来年は学生ではないんだ。という意識をもって、就職活動に厳しく取り組めば、必ず、内定はもらえると思うわけである。
民主党が、なぜ嫌いか。というと、彼らが政権をとったときから、バカの一つ覚えのようにいっている「
国民の意思、民意である」という点についてである。

確かに、民主主義である以上、国民の代表である政治家は、民意を代表しなければならないことは確かなのだが、一言で国民といっても、さまざまな考えがあり、彼らのいっている国民というのは、一体、誰を差しているのか。

本当に、国民の支持によって、我々は、動いているというのなら、大敗した参院選は、どう考えればいいのか?

たとえば、年金制度にしてもそうだが、今の制度は複雑であり、単純にしなければならない。というが、

年金が、なぜ難しいか。それは、各世代における調整措置が存在するから、ややこしいのである。

年金は、支給までに何十年もかかり、支給されるときには、年をとっていて、働いて、金を貯えるわけにはいかない。その間、社会情勢も変われば、経済環境も変わるわけだが、制度を変更する。といっても、
明日から、変えます。というわけにはいかない制度であり、経過的な措置や段階的な制度変更が、非常に多い制度なのである。

そういった、年齢や世代の事情などを考慮していった結果、複雑な制度になった。ということがいえる。

ある意味で、選挙目当てには、非常に都合がよく、選挙で勝ちたければ、大盤振る舞いしましょう。というようなこともあっただろう。

ところが、そういう背景を知らない一般の方々が考える簡単な制度とは何か?

おそらく、誰でも理解できて、財政も破綻しないような夢の制度を思い描くはずである。

数千万人の人間が加入する制度において、そんな単純明解な制度ができるはずがないし、経過措置や段階的な制度変更が行われないとしたら、困るのは、誰か?ということになる。

つまり、国民の声を聴くのは、結構だが、それによって、大方の政策が決まるとしたら、この国の未来は
破滅が待っているだけである。

消費税もそう。今の財政状況を考えれば、早急に議論をしなければ間に合わないはずである。

参院選で、民主が大敗したことにより、また、議論は停滞するだろうし、できるかどうかもわからない
公務員制度改革とやらに時間を費やすことになるかもしれない。

政治家というのは、殺されても、必要なことはやる。というくらいの気概がないといけないこともあるのではないか。
会社でもそうだ。社長が従業員の喜ぶことばかりやってたらどうなるか。そんな会社は、倒産する。
やはり、企業が存続するためには、従業員にとって、必ずしも、うれしくないこともやらなければいけないこともある。そのために、経営者のリーダーシップが必要である。


なんでもかんでも、国民がいうから、そうしましょう。そんなことをやっていたら、本当に日本は沈没するだろう。と思う。