私はTwitter(X)で講師アカウントをフォローしている。

まだ100人もフォローしていないが、

フォロワー同士で言い合っていてうんざりする。

「嫌なら見なければ良い」

それは御尤もな意見だ。

ただ、私は仮にも生徒にものを教える者同士で対立してどうするの、と疑問に思う。

 

それは大人なんだから今まで生きてきて主張や目的が違うことがあるだろう。

でも、大人だからこそ自制して穏便に済ませるべきではないだろうか。

よくある構図が学校教師と塾講師の対立。

教師は教師の仕事、講師は講師の仕事があるから、

一概にどちらが上下かを議論しても時間の無駄だ。

 

学校教師に不満を言いたくなる気持ちはわかる。

コラムを書いている私自身も一時期そういう病になった。

「なんでこんなに進度が遅いんだ!」

「こんなことも教えないの?」

自称進学校に通いプライドだけが肥満していく生徒が可哀想だった。

それで私は学校教師には文句を言っていた。

今思うと大いに反省すべきである。

 

当時の私は塾講師5年目だった。

それなりに生徒からも親しまれてたので思い上がっていたのだろう。

5年間しか講師していない講師には学校教師の努力は見えない。

板書案や家庭訪問など教師の仕事にはできないことが多かった。

あるとき恩師を思い出したら急に弱気になって、

「勝てるわけがない」

と考えたのだ。

 

私の恩師は学校の化学教師だった。塾講師ではない。

それでも生徒からの信頼は厚かったし、

教え方が上手く化学への情熱が熱かった。

 

友達に話すと、

「当たり前じゃん。指導歴に差があるんだから」

と一蹴された。

そこでようやく私は冷静になり、アンチ教師の病から解放された。

 

アンチ教師、アンチ講師、そういう人はX上に沢山いるのかもしれない。

でも、人の悪口や陰口を言う姿は生徒には見せられない。

あんたの背中、相当格好悪いよ。