『お父さんへ』
お父さんがこの世から旅立ってから、もう20年になろうとしています。
1日として想わない日はありません。
あの頃の私は、お父さんにとって決して・・・
決してあなたに自慢してもらえる娘ではありませんでした。
親の干渉を嫌い、自分一人で生きてきたように勘違いをしていた。
あなたが周りに羨ましがられた優秀な娘は夢を諦めました。
あなたが誇りに思っていてくれた娘はもう居ません。
代わりに、あなたが望んでいた孫が・・・赤ちゃんが2人生まれたよ。
2人とも男の子です。
毎日激流の様に過ぎ去っていくけど、お父さんに居て欲しかった。
親孝行。今なら出来るのに。
旦那様が最高に素敵な人でね。
お父さんとお酒が飲める…本当に最高な旦那様を見付けたんだよ。
私は・・・
今もお父さんの命を奪ったのは自分だと思っています。
私が・・・
お父さんの自慢の娘でなくなったから。
私は・・・
お父さんを失意の中で旅立たせてしまった。
お父さんが旅立った日を今も鮮明に覚えています。
死に目にも会えない、最低な娘でした。
あんなに愛してもらったのに。
大切にされていたことが、今は痛いほど。苦しいほど。
分かるのに。
お父さん。
逢いたいです。
お父さん。
とっても逢いたい。
息子達にあなたの背中を見せたかった。
きっと。絶対。愛してくれたでしょう?息子達を。
お父さん・・・
苦しくはなかった?どこか痛くなかった?
血の繋がらない私を。
沢山の愛と優しさで守ってくれて・・・
本当にありがとう。
お父さんの愛と優しさが、私と旦那様を。
息子達への愛へと繋がっているよ。
お父さんに見せたかった。
お父さんの笑顔をもう一度。いや。何度でも。私が見たかった。
沢山の廻り道をして、私は今。
心から幸せです。
旦那様ね。
お父さんに似てるの。
不器用だけど、心から信じられる人なの。
お父さんに会いたかったって言ってくれた人なの。
お父さんと同じ状況なのに。それでも私を愛してくれるの。
お父さんと同じ絶対的な安心感と愛を。
いつも当たり前のように注いでくれる。
お父さん。
あなたに果たせなかった。娘としての恩返しを。
私は。
遺されたお母さんと、私を救ってくれた旦那様と。
私の命なんかより遥かに大切な息子達へ。
それでも。
これからもお父さんを想うと思う。
やっぱり。
私にはお父さんが、人生で最高で最上の゚尊敬する人だから。
お父さん。
何度でも思うと思う。
『生きてて欲しかった』
