今日、初めてこのアメブロの『メンタルヘルス』カテゴリで投稿している他の人の記事を読んだ。気になった事がいくつかあったので記録する。

 

精神等級1級の当事者が自らブログを書いているケース 

 

たまたま私が見たブログは、その人の文章に異常性は全くなく、整合性はもちろん難解な言い回しを多用し、更には自分の発言の根拠として出典まで丁寧に記載されていた。うーん……この人のどこが1級なんだろう……2級か3級が妥当じゃないかな。

 

仕事と日常生活が一人では困難な人は2級にもかなりいる

私もそうだ。一人暮らしになったら家事も食事もしなくなるタイプ。


実は、精神等級を決める材料として主治医の診断書があるんだけど、これと同居家族とかの話の記録を合わせて役所が判断しているみたいなんよね。

つまり、結構主治医の匙加減だったりすると思う。この人はほぼ全く自分のこと出来ないな、と思われたら、本当は割と出来る場合でも1級になるの。

精神症状には波があって、診察の時は具合が良かったり、逆に悪くなる人もいるから、実際どうなのっていうと、割と曖昧なんだよね。

 

だから、この人は1級だからヤバい人とか、

この人は3級だからほぼ健常者か、って言ったら、

まあ個人差あるんでなんとも……なんです。

 

『断薬』『完治』をうたう当事者のケース 

 

こういう人がとても人気なんだねぇ。かなり多くの共感を得ている。読んでみるととても前向き明るい文章かつ読みやすいし、共感が多いのも納得。ただ、『断薬』と『完治』というワードにはどうも引っかかっちゃう。


断薬を人に勧める根拠として、薬物中毒、薬物依存症を挙げているのは正しいと思う。


確かに飲み過ぎるのは毒としか言えない。

てか薬は基本的に用法容量がある。

サプリですら飲み過ぎはダメ🙅‍♀️🙅‍♂️


問題は、断薬、つまり一切全ての薬を断つという事を目標に掲げていることだ。

この人のブログ、隅々まで読んだわけじゃないから違っていたら申し訳ないんだけど、完全な断薬はマズイ。


一度精神科で診断名が付き、服薬が必要と主治医に判断されたら、服薬は自己判断で止めてはいけない。特に症状が出始めのタイミングであのブログに触発されて断薬を目指す人がいたら心配だ。


この話題は難しいんだけど、医師にも当たり外れがあり、大量の精神薬を処方して薬漬けにするヤブも昔はかなりいたらしいから、30錠以上一日で飲めとか言われたらその病院には行かない方が良いんだけど。

基本そこまで悪質な医者はいないから、主治医の事は信じてほしいんだ。

医師と二人三脚で相談しながら治療をする事。減薬は必ず出来るから、自分の体の負担と相談しながら服薬するのが理想。

自己判断で止めると、反動で逆にもっと薬をがぶ飲みすることもある。私の実体験上。


完治という甘く優しい言葉も危険だ。別に完治したって思うのはそれぞれの勝手だけど、『完治』を経験した後に心の体調が悪くなった時、素直に病院に行けない可能性がある。自分は治ったから、断薬も成功したから、と通院や服薬のハードルを上げる事で、体調不良を長く我慢する生活になるかもしれない。


私にとって病気は友だ。

腐れ縁の爆笑

見捨てず見守らないと、途端に面倒を起こす困った友達。

嫌な奴だけど付き合っていこう。