Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

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「ここからが裁きの総仕上げだ。

貴様の身体をバラバラに切り刻んでから

消してやる!」

 

ケンブラックが気の刃を振り上げたその時、

たった一人だけ黙ってやり過ごせない者がいた。

 

「ゲームのつもりならそこまでにしろ、ケン!」

 

そう言って待ったをかけたのはザーマスだった。

 

 

「ザーマス、なぜ止める…⁉」

 

「…ワタシはお前にそんな下品な闘いを

教えたつもりはない。

それとも何か、相手の強さにかかわらず

自分の気に入らない人間を

ただ惨たらしく痛めつけることが

目的だったのか?」

 

「こいつは…こいつら中華人民どもは

民度を持たず、何の躊躇いもなく、

オレたちが住む日本の土地や財産、

挙句の果てには住民の命さえ奪った。

優理まで…。

 

だからこそオレはこいつの親を含めた

共産党一派を

あんたに修行を受ける前に

あえて時間をかけてじわじわと

嬲殺しにしてやった。

自分が生きてきた世界で最も憎い奴らには

最大限の苦痛を与えるのは当然のことだろう」

 

ケンブラックの瞳は冷たい怒りに満ちていた。

 

「ワタシには下界の人間風情は

今一つ分かりかねる部分もあるが、

お前にとって最愛だった仲間が殺された悔しさや

怒りは確かに分らんでもない。

だが、今のお前がやっていることは

ワタシが最も嫌ってきた

人間の悍ましさそのものだ。

言い換えればその最低な

中華人民とやらの精神水準に

お前自身が成り下がろうとしているのだ。

 

相手はもはや虫の息だろう。

早いところ止めを刺してしまえ。

もしこれ以上不要に汚く

惨殺しようというのであれば

ワタシはもうお前には何も教えんぞ。

いいのか、それでも…」

 

「…わかった」

 

ケンブラックは先ほどトラを抹殺した時と

同じ形のエネルギー弾を放ち、

マイを肉片ごと消し飛ばした。

 

「優理…ひとまずこれでカタキは討ってやったぞ」

ケンブラックは上空を見上げながら呟いた。

 

 

 

「これでお前が成し遂げたいことは

一通り終わったのか?」と

ザーマスがケンブラックに尋ねた。

 

「ああ、闘い自体はオレが憎しみをぶつける相手は

もういない。

ただ、せっかく異世界に連れてきてもらったついでに

もう一つ確かめたいことがある」

 

ケンブラックは紫に顔を向けた。

 

「紫さん、この幻想郷には人間より

数倍も長く生きている

妖怪や魔法使いがいて、

中には外来世界出身の者もいることは分かった。

だったら、地上で過去の歴史や記録を

保管している場所はあるか?」

 

「…書物や証明文献の豊富さで言えば

紅魔館の大図書館かしらね」

 

「“紅魔館”だと…!?」

 

「あら、ザーマスさんもご存知でしたか」

 

「…確か昔英国にあったヴァンパイアの城だったな。

200年ほど前に突如姿を消したと思ったら

この幻想郷に辿り着いていたのか」

 

「甘えついでで申し訳ないが、これから

案内してもらえるか。

そうだ、ザーマスも一緒に来るか?」

 

「冗談言うな。

界王神界で神位の継承式を控えている者が

悪魔の館にわざわざ出向くわけがなかろう」

 

「あなたたちはどうする?

一緒に行く?」と

紫は霊夢と魔理沙に声をかけた。

 

「わたしは修行の続きがあるから、

今回はパスするわ」と霊夢が答えれば、

「アタシも遠慮しておく。

これ以上あんたらのぶっ飛んだ次元には

ついていけそうもないしな」と

魔理沙も自重した。

 

「では、ワタシは先に天界へと戻らせてもらうか。

帰りはその妖怪に送ってもらうなり、

好きにするがいい」と

ザーマスはケンブラックに告げ、

上空へ飛び立っていった。

 

 

 

「ケンさん…て言ったわよね。

最後に一つだけ教えて。

さっき『ゆうり』とか聴こえたけど、

外来世界であなたの仲間だった人?」

霊夢が気を沈めたケンブラックに話しかける。

 

「…ああ、オレの武術の後輩だった女子だ。

非凡な素質を持っていて将来を期待していたが

3年前にウイルス性の病気にかかり、

中国製の薬物を投与されて死んだ。

証拠は全部揃っていないが、中国共産党絡みの

卑怯な罠とみて間違いない。

言わば毒殺されたようなものだ。

 

そして、今彼女の姉が日本国のリーダーを支える

重要なポストについている」

 

〜<証明(Ⅱ)>に続く〜

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

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ケンブラックはさらに気を高め、

髪と眉の色は薄紅色になり、

纏うオーラはワインレッドに変化した。

 

 

「これが星と世界を調停する存在から

修行を受け、神の気を授かった

地上で生きる者の究極の力だ。

貴様らの卑劣かつ野蛮な行為の数々が

オレの正義と怒りに火をつけ、

歪んだ世界秩序を立て直すための

左翼派討伐を請け負う

“皇帝”(エンペラー)へと走らせた。

この姿に呼び名を付けるとすれば

そう、ロゼ…

超皇帝(スーパーエンペラー)ロゼ。

奥橋トラ、まずは貴様を始末させてもらう」

 

「…‼」

 

幻想郷全域を揺るがすような気の力に

霊夢と魔理沙は驚愕し、

トラの凍り付いた表情は

命運と勝機の完全な喪失を意味していた。

 

「…霊夢、外来世界ではカラフルに髪の色を変えて

炎を出す変身が流行っているのか⁉」

 

「そんなことはあり得ないと思うけど、

あの黒服の気は私達や幻想郷の理解を

はるかに超えているわ…!」

 

人間の次元をはるかに超越した

圧倒的な超エンペラーの力には

トラのフルパワーでも及ばなかった。

 

「惜しいよな…まったく惜しい。

貴様があんなハニートラップに

引っ掛かりさえしなければ

左翼に加担することもなかっただろうし、

オレがここまで敵対心を抱くこともなかった。

やはり、貴様の性根をここまで腐らせた

中華人民どもを憎むべきなんだろうな…」

 

「ふざけるな!

今のお前がやっていることは

ただ殺戮と破壊をまるでゲームのように

世界中で楽しんでいるだけだ!」

 

「寝言の続きならあの世に行ってからほざけ。

次の攻撃で今度こそ貴様にとどめを刺してやる!

 

 

ケンブラックは気で練り上げた刃で

トラの身体を貫通した後、

強力なエネルギー弾を放ち、

骨一本残さず粉砕した。

 

「もう少しもつれる展開になるかと思ったが、

意外にあっけなかったな…。

さて、最後の裁きを始めるか」

 

気を半分以下に沈め、元の姿に戻る。

博麗の巫女や人間魔法使いよりも

はるかに戦闘能力が劣る人間の女相手に

超エンペラーの力は必要ない。

 

マイの身体を持ち上げ、近くの河川に放り投げる。

次の瞬間マイの顔が水面から上がり、咳をした。

 

「ぶはあっ…ブラック!

トラは…トラはどうしたの⁉️」

 

「…貴様が寝ている間にオレが始末した」

 

「そんな…‼」

 

「次はいよいよ貴様が死ぬ番だ。

これで左翼民族は完全に滅びる」

 

強烈な蹴りを喰らわせ、近くの岩盤に叩きつける。

 

「…中華人民にしては珍しく、

化粧が剥がれてもそれほど変わらんな。

しかし、そんなことは今やどうでもいい。

外来世界の秩序を汚し続けた

品性無き民族には重い罰を受けてもらう。

 

理不尽に貴様らに殺された

日本国民と小野優理の怒りを思い知れ!」

 

「おのゆうり…どこかで聞いたことが…」

 

ケンブラックのセリフを敏感に聴き取った紫は

束の間自身の記憶を探った。

 

 

 

情け容赦なくマイを痛めつけるケンブラックの姿に

恐怖心を抱いたのは霊夢と魔理沙だった。

 

「正直、今回の彼の標的が私たちじゃなくて

助かったわ」

 

「ああ。しかし、いくら復讐とはいえ

ごく普通の人間の女相手に

あれはやりすぎじゃないのか…!?」

 

「しかも、今まで私たちが

異変解決時に対峙した妖怪たちと違って

悪人特有の笑みすら浮かべていない。

表情をまるで変えずに殺意だけを持って

攻撃している今のほうが

さっき変身していた時よりも私は怖いし、

うかつに止めにも入れないわね…」

 

顔面を含めた身体中のあらゆる骨が折れ、

マイは再び意識を失った。

 

「そろそろ死の匂いが漂ってきたか?

それにしても、てめえの旦那が殺された怒りを

ぶつける気も起きなかったとはな…。

 

所詮中華人民は歴史を捏造し、てめえらより

豊かな文明を持つ国の土地を侵略し、

絶え間ない暴力で相手の財産を奪い取るだけの

この世で最も醜く憐れな下等生物にすぎんのだ」

 

ケンブラックは動かなくなったマイの身体を

首から順番に切り刻むべく、

再び気を練り上げた刃を造った。

 

〜<証明(Ⅰ)>に続く〜

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当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

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原作とは設定が大きく異なります。

 

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黒い服の男は霊夢と魔理沙に顔を向けた。
 
「そこの若いお二人も、
人間の女子にしては並外れた戦闘能力を
持っているようだな。
しかし、オレが到着する前に
どういう話を聞かされたかは知らんが、
そいつらと関わるのはやめたほうがいい。
悪いことは言わん」
 
「え…? それはどういうこと?」
 
霊夢と魔理沙は次の言葉を待った。
 
「そいつらの見た目はごく普通の男女に見えるが、
中身は私利私欲のままに暴利をむさぼり、
常に他国の土地や財産を奪うことしか能がない
イカサマ夫婦だからだ」
 
「へえ、お前ら結婚してたのか」と
魔理沙が緊張感の抜けたリアクションを見せる。
 
「私は…私たちは、国民が一人でも多く
生き残るように、
日本をはじめ諸外国に注意を払ってきただけよ。
それの何がいけないのよ⁉」と
マイが再び抗議の姿勢を見せる。
 
「この期に及んでまだ取り繕うつもりか?
まったく中国人というのは
どこまでも見苦しい民族だな」
 
「ザーマスさんから事前に聞いていたとおり、
どうやら話し合いで解決できる
感じではなさそうね」と紫が割って入る。
 
「ああ、この幻想郷で決着をつけさせてもらう。
ただ、場所を変えたほうが良ければ
ご案内いただきたい」と
黒い服の男が答えた。
 
「そうね、ここであなたたちが闘って
境内が荒れてしまっては霊夢に気の毒だし、
この先に誰も住んでいない岩山があるから
そこでどうかしら?」
 
「よろしく頼む
 
一同は舞空術で移動した。
 
トラとマイはこれだけの達人たちに囲まれて
逃げ出す隙もないことを
この時点では自覚していた。
 
 
 
目的地に降り立ち、紫が声をかける。
 
「ここなら問題ないでしょう」
 
「ああ、こいつらの墓場としては
もったいないくらいだがな…」
 
「ここは…時々、茨木華扇に
修行を受けるところだわ」と霊夢がつぶやく。
 
「これから人が殺されようとしているのに、
ずいぶん呑気ね!」とマイが捲し立てる。
 
「いちいちうるせえ奴だぜ。
私たちは別にお前らの
仲間になったつもりはねえよ」と
魔理沙がクールに言い放った。
 
「…そういうことだ。
まずは卑怯かつ鬱陶しい中国人のお前から
黙らせておこうか」
 
黒い服の男が気を高める。
 
「なに…⁉ やめろ、ブラック‼
 
男は素早くマイの背後に回り、後頭部めがけて
肘鉄をお見舞いし、一撃でダウンさせた。
 
魔理沙は一瞬唖然とした後、霊夢の表情を伺った。
 
「今の、見えたか?」
 
「ええ、何とか…。
しかし、あのブラックとかいう男、
まるで本気を出していないのに
あれだけのスピードと攻撃は
人間では見たことないわ」
 
黒い服の男はマイの襟首を掴んだ。
 
「この程度でくたばるんじゃないぞ。
貴様には後でたっぷりと極刑を受けてもらわねば
ならんからな」
 
「ブラック、よくもオレの妻を…
許さんぞ‼」
 
トラは髪と気を黄金色に燃え立たせた。

 
「何だ、あれは…⁉」
 
霊夢と魔理沙は目を丸くした。
 
「この気、フルパワーでマスタースパークを
放った時の魔理沙以上かも…!」
 
「ブラック、貴様はこのオレが倒す!」
 
「なんだと…⁉」
 
思いがけぬトラの驚異的なパワーアップと
攻撃に面喰いながらも
黒い服の男はまだ余裕を感じ取れるような笑みを
浮かべた。
 
「貴様にこんな底力があったとは…。
褒美に、と言ってはなんだが
いいものを見せてやろう。
幻想郷住民へのサービスも兼ねてな」
 
~<生と死の匂い>へ続く~