前回の続きです。

 

軽井沢からは、JRから移管された第3セクターの“しなの鉄道”に乗ります。

次の目的地の小諸行きは11:08発で20分ほど時間があったので、駅周辺を少し散策しました。

 

軽井沢駅

 

 

軽井沢の標高は約1000mというだけあって、駅に着いた時の気温も20℃と低く、涼しく感じられました。

標高が1000m違うと、気温も約6℃違いますからね。

確かに避暑に適した地という感じがします。

 

軽井沢といえば、ここから軽井沢のシンボルともいえる雄大な浅間山の景観が望めるはずだったのですが、この日はあいにくの曇り空で、浅間山はほとんど見えませんでした。

 


小諸行きの電車は軽井沢駅を11:08に発ち、小諸駅には11:32に着きました。

 

 

 

小諸駅に着いた頃には、天気は良くなっていて青空も広がってきました。

残念ながら、遠くの山々はまだ霞んでいて、ここでも浅間山の姿を望むことはできませんでした。

 

小諸駅での観光案内板

 

小諸には、前にも寄ったことがある、小諸城址「懐古園」があります。

「懐古園」は、小諸駅のすぐそばにあり、駅を出て線路の反対側を中心に広がっています。

 

国の重要文化財にもなっている「三の門」が園内への入り口で、料金所にもなっています。

 

 

三の門

 

園内には、野面石積みの石垣などの史跡に加え、島崎藤村の小諸時代を紹介する藤村記念館をはじめ、小山敬三美術館、徴古館、郷土博物館、動物園、遊園地などが点在しています。

 

小諸城址「懐古園」案内板

 

 

藤村記念館前の島崎藤村像

 

風林火山

懐古神社

 

小諸城は、武田信玄の頃、山本勘助らにより現在の縄張りとし、豊臣秀吉天下統一のとき小諸城主となった仙石秀久により完成された城です。

仙石秀久が築いた「大手門」や野面石積みの石垣は、400年前のまま、当時の姿で残されています。

 

また、明治の文豪・島崎藤村をはじめ、若山牧水、高浜虚子のゆかりの地であり、多くの歌碑があります。

下の写真は、島崎藤村の千曲川旅情の歌の歌碑です。

 

 

「小諸なる古城のほとり」として有名ですね。

この石碑の近くには千曲川が流れています。

 

先日亡くなった永六輔は、戦時中疎開していたのが、この小諸でした。

坂本九が歌って大ヒットした「上を向いて歩こう」は、永六輔が戦時中の小諸時代、この懐古園での悲しい思い出から作詞されたということです。

 

小諸駅に戻ると、下の写真にある小淵沢駅行きの電車が停車していました。

 

JR小海線・小淵沢行き

 

小諸駅からは、中央本線の小淵沢駅までを結ぶJRの小海線が走っています。

平成3年の夏に長野へ行った帰りに、小海線全線を乗ったことがあります。

営業距離は79kmですが、全線が単線であり、駅数も30と多いため、2時間半くらいかかってのんびりと乗っていた記憶があります。

 

“しなの鉄道”長野行き

 

小諸を後にして、今度は長野行きに乗って次の目的地・上田へと向かいます。

 

次回に続く。