前回、“世界人口70億人 地球の限界どこまで? ”を書いた後、ブログの更新の方も滞ってしまいましたが、今回もまた、これに関連した内容となります。


ただ、これまで何度か書いてきた人口ランキングを世界編にまで拡大するつもりはないので、特にグラフ化はしません。

ニュース等でも話題になったように、現在、地球上には約70億人の人が住んでいます。

世界の人口が70億人に達したというのは、まぎれもない純然たる事実です。

ところで、この70億人という数字を見て「世界の人口は70億人なんだ」と単に事実だけを受け止めるのか。

それとも「ちょっと前までは30億人くらいだった人口がもう70億人になったんだ」と受け止めるのか。

この両者の受け止め方には、大きな違いがあります。

私が学生時代に習ったときは、当時30億人だった人口が倍増して60億人から70億人に達し、これが地球の定員だろうと考えられていました。

今回、この数字をいとも簡単に超えてしまいました。


今では、2050年には93億人、2100年には100億人以上になるとされています。

人口の多い国で出生率が予測をわずかに上回っただけで、2100年には150億人になるという試算もあります。


地球人口が最終的に安定するのは、100億人なのか、150億人なのかはアフリカを中心とする人口増加率の大きい開発途上国にかかっているといっても過言ではありません。


       熟年社労士の徒然雑記帳-地域別人口増加率の推移と予測

写真に示す“地域別人口増加率の推移と予測”のグラフは、10月30日の読売新聞に掲載されたものです。

縦軸は、1950年の人口を1とした場合の増加率(倍率)を示しています。


このグラフで特筆すべきはアフリカ、殊にサハラ以南のアフリカです。

2050年の人口は1950年の人口の10倍に増えると予測されています。

100年間で10倍です。これは驚異的な数字です。


この間の日本の人口はどうかと言えば、緩やかに増えていた人口も今はピークを迎え、人口減少社会に突入しています。


世界の全人口の6割を占めるアジアの人口の伸びも鈍化しています。

他の地域の伸びも鈍化傾向にあります。


そのようななかで、サハラ以南のアフリカの人口は、2000年の6億6912万人から2010年には27.9%増の8億5632万人となり、2050年には19億6010万人と依然として減少傾向は見られません。


   熟年社労士の徒然雑記帳-人口上位20カ国の推移


また、上に示す表は、人口上位20カ国の推移(1950年、2010年、2030年、2050年)です。


中国、インドの人口超大国は、2050年になっても他を大きく引き離しています。

3位のアメリカも不動です。

アメリカを含めたこれら3国は、これからは人口だけでなく、経済力でも大国としての地位を築いていくことでしょう。


問題は、それ以下にランクする国々です。

人口が減少しているロシアと日本は、単に人口が減少していくだけでなく、人口順位がどんどん落ちていきます。

それに伴い、経済的地位なども相対的に低下していくのも目に見えています。


一方、爆発的に人口が増えている国がいくつも出てきます。

その上位には、ブラジルとメキシコを除くとアジアとアフリカに集中しています。


アジアでは、パキスタンやバングラデシュがまだまだ増加傾向にあります。

アフリカでは、ナイジェリアを筆頭にエチオピア、コンゴ、エジプト、タンザニアなど。


これらの国は、人口がこんなに増えてどうするの、と考えてしまいます。

爆発的人口の増加は、貧困や環境面で非常に大きな課題を抱えることになり、全人類と地球にとって危機的な問題に発展することも予想されます。

つまり、これは挑戦であり、行動が必要とされているともいえるのではないかと思います。

長くなったので、今日はこの辺で。