「お金は大切」
そういうことを本能的に子供の時から知っていた。
だから
「 欲しいもの < お金 」
という不等式が自分のなかで成り立っていた。
欲しいものは手に入れた瞬間色褪せる。
対してお金は何にでも替えることの出来る万能アイテムだ。
どちらが価値あるものかは自明だ。
そこらへんの価値観は個人差が大きいことも分かっているし
自分の価値観が幾分極端であることは自覚している。
もちろん、現金を握りしめていても生きていけないし、
最低限の生活水準で、何の楽しみもない人生を
送りたいわけではない。
だから、それなりに使うし、たまには旨いものを食べる。
(モノを買うときは、かなり時間をかけて厳選はする)
ただ、性分として新しいものを手に入れたとき、
古いモノを処分しない傾向がある。
それなりに古いモノには存在意義があるのだが、
それでも、ほっとけば貯まる。
(スマホは7台くらいたまってる)
生活空間にはみ出してくると、さすがに邪魔になる。
総資産(と呼ぶほどではないが)の集計を年に数回するのだが、
今回、その数字がある「区切り」を突破した。
これをきっかけに
「捨てよう」
と決めたのだ。
「必要ならあとで買うことができる。金ならある。
(ちょびっとだけど)」
「むしろ、この使わないもののため空間(=家賃)の
ほうがもったいない」
そんなふうにマインドコントロールして
自治体が指定する可燃物と不燃物の袋の
いちばん大きいものを広げたのである。
ゴミを保存しているわけではないので、
それぞれ幾ばくかの価値はある。
オークションや個人売買に出せば値がつくものもあるだろう。
書籍も売ろうと思えば売れたかも知れない。
(精神衛生上よろしくないのでブックオフには売らない)
けど、そんなセコい欲を出して小銭を稼ぐより
自分の時間のほうが遙かに価値がある。
子供の頃から育んできた意識(マインド)に対し、
なかなかに大きな方針転換だ。
結構な量の「不要物」が部屋から搬出されていった。
「そういえば、あれどこにやったっけ」
と、思うことは1回くらいはあるかもしれないが、
それらを再び欲することはたぶんないだろうし、
必要が生じたときは新しいものを買うだろう。
そして、手放した物のことは
案外簡単に忘れてしまう。
きっと。