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気のろけを聞かされてしまったのであった。
「が、それにしてもよくしたものだ、こんな片耳の醜男にも、情女いろがあるというのだからな」――忙しいのも打ち忘れて、金兵衛は心をノンビリとさせた。「よしよし根掘ねほって訊いてやろう」――で金兵衛は真面目まじめ顔をして訊いた。

不具者の片恋

「いずれお妻さんという女Forex Combo System太夫さんは、美しいお方でございましょうね」
 こう加工的の真面目顔をもって、金兵衛に訊かれて鴫丸という男は、相好そうごうを崩してニタニタ笑いをしたが、
「素晴らしい美人でございますよ。たとえば吉祥天女きっしょうてんにょ様のようで」
「いやいやそうではありますまい」
 いよいよ金兵衛は面白くなった。で、揶揄的やゆてきになろうとする、そういう心持ちを苦心しておさえて、ますます加工的に真面目顔をしたが、
「吉祥天女様というような、仏くさいお方ではありますまい。松浦佐用姫まつらさよひめ様というような、仇あだっぽい色っぽいお方のはずで」
「はいはいそうでございますとも、佐用姫様のように仇っぽい女で」
 油をかけられていることも知らずに、鴫丸という男は嬉しそうに、それこそ真面目に答えるのであった。
 それがどうにも金兵衛にとっては、面白くもあればおかしくもある。で、いよいよ図に乗った口調で、
「やつがれの思うところによれば、そのお妻さんという女太夫さんは、佐用姫様のように色っぽいと一緒に、佐用姫様のように操みさおが正しいはずで」