こんにちは、着物コンサルタントの金井由美です。
豊島区大塚の天祖神社では、今、御祭礼が行われています。
天祖神社の御祭神は天照大御神さまです。
天祖神社は、昔の巣鴨村(今の豊島区のほぼ半分)の鎮守さまで、鎌倉時代末の元亨年間(1321~4)に、領主の豊島氏が伊勢の皇大神宮の神さまをお迎えしてお祀りしたのが最初だと言われております。
明治6年に天祖神社と名前が変わるまでは、神明社・神明神宮と呼ばれていて、江戸時代には十羅刹女堂も境内に祀られていました。
現在、境内には樹齢六百年、高さ二十五メートルの一対の大イチョウがそびえ、子供に授乳している子育狛犬が見る人の心をなごませます。(平成17年乙酉年神社暦(天祖神社発行)より抜粋)
八百万の神という言葉がありますが、農耕民族である日本人は、季節の移り変わり、自然の営みにより、よきにつけ、悪しきにつけ影響され、左右されることから、森羅万象のすべてに神の存在を感じて、恐れ、敬い、神とともに暮らしてきました。
毎年この時期になりますと、祭り囃子が聞こえたり、町内の人がお神輿を担ぐ姿を見ることができ、ハレの気分を楽しむとともに、神聖な気持ちになります。
この街に住まわせて頂いているという感謝の気持ちがこみ上げてきます。
神社にいきますと下記の写真のような紙をごらんになると思います。
これは、「紙垂(しで)」といいます。
注連縄の紙垂の理由には諸説あります。
神様がいらっしゃる場所は、とても清められているので、「ここからは、気持ちを入れ替えましょう」という意味があります。
また、白紙にはそれ自体清める力があるとされており、注連縄(しめなわ)に付けた紙垂が風で揺れる度に祓い清めされるのだという説もあります。
「紙垂(しで)」は、今は、半紙などの和紙で神主さんが手作りで作るのが一般的ですが、昔は木の繊維や麻布で作っていた様です。
神社にお参りした際、このような視点で、お参りするのも楽しいものです。
この御祭礼が終わると、着物姿の七五三参りの家族が集って、にぎやかになることでしょう。

