“指数連動有価証券への投資を通じて、基準価額の変動率を円換算したS&P 500 VIX短期先物指数(S&P 500 VIX Short-Term Futures Index Total Return。以下「対象指数」といいます。)の変動率に一致 させることを目指します。 ”
(交付目論見書http://www.kokusai-am.co.jp/fund/pdf/koufu/160001.pdf?nc=1439218843000 2ページより抜粋)
国際のETF VIX先物短期指数【1552】 は、三菱UFJ国際投信が発行しているETFです。
VIX というものに対する投資(ほぼ完全な投機ですが)を可能にする変わったETFです。S&P 500 VIX短期 先物指数(SPVIXSTR)という指数に連動しています。
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S&P500VIXやVXX(iPathのETN、SPVIXSTRに連動)に連動しているわけではありません。とくにVXXはPTSでリアルタイムな指数の値を知りたい場合にSPVIXSTRよりも有利になる可能性がありますが、その他の面ではVXXを使うと誤差が増えます。SPVIXSTRについては非常に煩雑な指数なので、後日別に書いてみたいと思っています。
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目論見書に明記されている通り、このETFは S&P 500 VIX短期 先物指数(SPVIXSTR)および ドル円 によって価格が決まります。すなわち、上記の二つが分かれば基準価格をある程度の精度で予測することが可能です。
ETFの運用コストについては
信託報酬:約0.39%
指数連動有価証券の保有コスト 0.4-0.6%
とのことであり、概ね0.8-1%/年 ほどであろうと思われます(これも基準価格決定に少し寄与します)。
このETFは、SPVIXSTRの特性をそのまま反映して
①平常時のだらだらとした減価
②VIX上昇時≒メジャー株価指数下落時の強烈な価格上昇
を特徴としています。
価格変動の大きさは仕手株かと思うほどです。そこら辺のマザーズ銘柄よりおかしな動きをします。また、そのうち下がるだろうという見込みから高値圏では売り浴びせを浴びて逆日歩が付くことが多く、逆日歩で地獄を見た人もいるかもしれません。
以上から、このETFの取引方向は、順張りで
①平常時の空売
②異常事態での買
を中心に据えて考えていくこととなります。
非常に簡単に見えますが、突発的な事態(戦争や要人暗殺など)で不連続な動きをすることもあり、長くこの指数と付き合うことを考えると空売りは思ったよりも高いリスクを内包していることに注意が必要です。
異常事態での上昇は急激かつ短期間に進行することが多く、のんびり空売りしていると巻き込まれ、買いのタイミングをつかむのもそんなに簡単ではありません。さらに異常事態の時はこの銘柄の出来高が急伸、基準値から大きくずれた市場価格になりがちで悩みの種です。
また、高値圏での売りは超ハイリスクであり、逆日歩や予想が外れた時のリスクコントロールに自信がない限りやめたほうが良いと思っています。
参加者が右肩上がりで、売買代金は日本のETF内でもトップテンに入るほどです。こんなわけのわからないものをみんな喜んで売買しています。私もですが。
私は少なくとも2014年後半にはこの銘柄で大々的にアルゴリズム取引を行うような参加者が入ってきただろうと考えており(理由は機会があれば話したいと思います)、アルゴリズム特有のスキャルピングする動き以外にも取引時間中の日経平均やSPX500にかなり追従するような動きを見せます。(2015年になってかなり顕著になった動きだと思います)
私はドル円の動きによる修飾を除いたSPVIXSTRを主に用いて解析やオーバーナイトで持つポジションの売買決定を行っています。
まとめますと、
・SPVIXSTR、USD/JPYによって基準価格が決まるETF
・値動きは非常に荒く、長期的には減価する
・高値圏で逆日歩が付くことがある
・日中の価格変動は日経平均やSPX500に影響されるようだ
となります。
各論は長くなりすぎるのでちょっとずつ、その都度のんびり書いていくつもりです。本日は総論のみ。
SPVIXSTRの情報は以下のページから参照することができます。
Bloomberg ind指数の値です。
Bloomberg chartグラフです。
S&P Dow Jones index 過去の指数値をダウンロードできます
1552の情報は以下のページから参照することができます。
三菱UFJ国際投信 基準価格、目論見書など
日本経済新聞 逆日歩、貸借残
次回は 1552の基準値算出(簡単です)について書いてみます。不定期更新。
尚、本ブログは読者の方に特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。本ブログはあくまでも個人の戯言ですので、投資は自己責任にてお願いいたします。