来ました新スタジアムこけら落とし。かなりいいスタジアムが完成したと思います。チャントも響くし、やっぱりピッチとの距離が近いのはいいですね。ウェンブリーは遠過ぎた。

さて、クリスタルパレス戦のレビューをしていこうと思います。

まず前半。
・ボール保持時

基本的に並びはこの可変式3-4-1-2の形。この試合はソンのタスクが裏抜けではなかったと思うので3-4-2-1でもあったと思います。

非保持時の4-4-2からトリッピアがサイド目一杯まで開き、高い位置まで進出。ローズとともに大外を担当していました。両翼で幅を取り、相手DFラインの横幅を広げCB-SB間を攻略しようという狙いだと思います。実際トビートリッピアを中心にサイドチェンジを多用していました。デイビスは中よりにポジションどり。

攻撃の狙いはDFラインの裏。相手両CBにスピードが不足しており、ボールウォッチャーになる傾向があったので理にかなっていたと思います。実際何度もチャンスを作れていました。

またシソコがDFラインまで落ち、相手LWGのシュラップをピン留めすることにより、結果トリッピアがフリーになることが多くなり、起点となれていました。

エリクセンのチャンネル抜けによる、LCBの釣り出し→そのCBの裏のケインにトリッピアからボール供給などトリッピアのキックを生かした攻めが見れました。

またケインのDF-MFライン間落ちをスイッチにエリクセンまたはソンが裏を狙う動きなど、連携を意識したプレーも随所にありました。

しかし前半の中盤過ぎからパレスが4-5ブロックを敷いてきたこともありブロックの外で回さざるを得ずになかなか崩せない時間が続きました。

・ボール非保持時
基本的に狙いはDFラインにハイプレスをかけることで、ミスキックまたはルーズなロングボールを誘発することで味方DFラインで回収出来ていました。相手FWにボールを収めることに長けた選手がいないこともあったと思います。

押し込まれた場合は4-4ブロックを敷き、バイタルへの侵入を防いでいました。やはり引いた状態からのカウンターはリーグ随一だと思います。前半終了間際のビッグチャンスは決め切って欲しかったですが。。。

被カウンター時にはトリッピアが進出したスペースをシソコがケアし、味方を帰陣させることが出来ていました。頼もしいです。シソコ。

点が取れずに前半終了。後半に移ります。

後半はローズがサイドに張りエリクセンが絞り気味の非対称4-2-3-1でビルドアップを図ります。これで噛み合わせ的にスパーズのセンターハーフにプレスがいきづらくなり4バック+2でボールを回せることが出来ました。シソコ右SB化→トリッピアが高い位置まで進出する形も。

パレスがプレスをかけに来た際はパレスのセンターハーフも前進するのでケインに楔が入りやすくなり何度もケインから展開できました。
69分にワンビサカに捕まりかけてたローズに変えてウィンクス投入。これでアリを1枚あげてソンが左ワイドに。アリがセカンドトップ気味になりケインに引き出された両CBの裏を狙っていく作戦。

得点シーンは2点とも高い位置からのボール奪取からのショートカウンター。ハイプレスと連動したDFラインの押し上げでコンパクトになりボールホルダーがパスを出せない状況を作り出せたと思います。

81分にアリに代わってルーカス。エリクセンがトップ下に入ります。ソンとルーカスが外に明確に張ってたのでバイタルが空くようになりエリクセンが前を向ける状況が作れるようになりました。

90分にクローザーワニャマ登場からのシソコ祝砲で完璧な締め方でした()

気になる点としてはアーンホルトが前進した際のマーク。トリッピアが出るか出ないかの判断が曖昧になり、数回崩されてました。

まとめ
質的に下回る相手、特にボール保持を得意としない相手には完璧な試合運びだと思います。ただ相手がブロックを敷いてきた際に点が取れるとまた一段階上のチームになれるのかなぁと思います。2センター採用で、よりサイドを使った崩しが出来ていました。現時点では一番有効的な戦い方ではないでしょうか。
次はCLのシティ戦。チャンネル攻略をいかに防げるかが重要になってくると思います。絶対勝ちましょう。#COYS