*BL妄想(ジョングク×ジミン)です
   苦手な方は閲覧ご注意ください。



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大切に読ませていただいております。


























Side JM






ホソギヒョンの空っぽのベッドが目に入って、ここが宿舎だったんだとぼんやりと思い出す。ホソギヒョンは、今日朝早くから予定があると言って、昨夜のうちに自宅に戻って行った。




昨日のジョングクの言葉




びっくりしたなあ




ある意味家族よりも濃い付き合いだから、お互いが嘘をついているかどうかは、顔や目を見れば、そして声を聞けば、すぐわかった。




だから




「好きなのはジミニヒョンです」



そう言った時のジョングクは酔ってはいただろうけれど、瞳も声も、一片のためらいも後ろ暗さも感じさせず、まっすぐだった。




そのあとのアレも、もしかして




僕の肩をがっしりと掴んだジョングクの手の感触を思い出すと、落ち着かない気分になった。




もしかして…




もしかして、ジョングク、僕にキスしようとしてた?




どうしよう




僕はベッドの上で寝返りを打った。




もし、もし本当に、








本当に本当に














ジョングクが、僕のことを好きなんだとしたら。






その考えにたどりつくと、僕はどきりとした。昨夜は遅く寝たのに、僕にしては早く目覚めてしまってまだ少し眠い。けれど、ジョングクの顔を思い浮かべると、胸が騒ぎ出した。




可愛い弟で、守るべきマンネ。




だけど




一度、ジョングクが、ライブで泣きだしそうになった僕を後ろから抱きしめて、あやすように耳に唇で触れたことがある。








それで僕は堰をきったみたいに泣けたのだ。あの時はジョングクの温もりに安心して、嬉しかった。


しかし、今思い起こすとどうだろう。


彼の唇の感触を思い出すと、その唇の触れた場所が、かっと熱を持つ。僕は布団にくるまったまま、そっと耳の縁を指でなぞった。昨夜、薄暗くしたリビングの照明の下で、近づいてきたジョングクの唇。あの唇が、僕を欲しがっているのだとしたら。




いやいや、まさか。




考えすぎだろ、パクジミン。




頭冷やそ




自分の想像を振り払うため、シャワーを浴びることにした僕は、のろのろとベッドを降りた。