*BL妄想(ジョングク×ジミン)です
今日は、ジョングクなんかいつもと違う…
じゃれてくるジョングクを引き剥がしてトイレに立った。席に戻ってくると、ジョングクがテーブルに突っ伏していて僕は焦った。
「ジョングガ、大丈夫か?」
隣に座って軽く体を揺すると、ジョングクはテーブルに突っ伏していた顔をこちらに向けて、「ふふ…」と微笑んだ。
そしてゆらりと身を起こしてこちらへ向かって手を伸ばした。
「ジミニヒョン…」
「あ、わっ…」
ジョングクが抱きついてきて僕はよろけた。背中が引戸にあたって音を立てる。手をベンチシートについて支えるやいなや、耳元に温かな吐息を感じた。
「ジミニヒョン…僕…」
「ゃ…ふ…ぅあ…」
耳がぞくぞくして、肩をすくめると、ちゅ、と耳のふちが柔らかなもので挟まれる。唇だ…と思って顔が熱くなった時には、濡 れた熱が耳の中に忍び込んできた。
「っは…や…グガっ…」
体が意思に反してびくびく揺れる。酔っているせいなのか、いつもより体が数倍 敏 感 になっているみたいで僕は焦った。ちゅっ、ちゅくっ、と耳の中で響く音が頭を支配して思考力を奪っていく。
「僕…酔ったよ…」
ジョングクの唇がゆっくり耳をなぞって、首 筋 を滑っていく。その体がすごく熱い。僕は声を出さないように口を押さえた。
グガ、ホントにすごく酔ってる…
ジョングクは甘えるように僕の首 筋 に鼻先を押し付けた。そして僕のゆるりとしたトップスの裾をめくると、その下へ手を忍ばせてくる。
「んゃっ…ぁ…だめ…」
「好き、ジミニヒョン…好き…」
「あっ…ぁ…」
ジョングクの熱い手が脇 腹 を這い上がってきた。体が反応を返してびくんっと揺れ、僕の背中に触れている引戸がガタ、と音を立てて、僕は焦った。
「ジミニヒョンも…言ってくれなきゃ…」
「んんっ」
鎖骨にジョングクの唇が触れて、濡 れた熱を感じた。僕の体の温度もどんどん上がる。
止めなきゃいけないのに…
グガ、めちゃくちゃ可愛い…どうしよう…
僕の 首 筋 に口づけを続けるジョングクの頭に手のひらを乗せて、そっと髪を 撫 でた。その時、引戸の外でお客さんが帰るのか、店員さんの「ありがとうございます」という挨拶の声が聞こえる。
だめだ、やっぱり止めなきゃ…
引き剥がそうとした時、ジョングクの熱い指が僕の体を滑ってゆき、上 半 身 の 敏 感 な粒に触 れた。また、びくんっ、と体が反 応 する。
「っあ…だっ、だめだって…こんなとこで…」
ジョングクを強めに押すと、意外とすぐに離れた。と思った瞬間、ジョングクは目を閉じたまま、ゆらりと後ろへ倒れこんだ。
「わわっ…グガ」
壁に倒れこんだまま目を閉じたジョングクに近づいて、顔を寄せた。
「寝てる…」
寝息を確認して僕は安堵したけれど、すぐに不安が襲ってきた。
僕ひとりで…連れて帰れるんだろうか…
