BL妄想(ジョングク×ジミン)です
苦手な方は閲覧ご注意ください
「CAN’T STOP!!」第1話→こちらから
Side JM
僕は練習室で皆と踊りながら思った。動かすのに問題はなかったけれど、体にはまだ昨夜の鈍い痛みが残っている。しかし、ジョングクとの時間を思い起こすと、痛みも甘さに変わる気がした。僕は自然と緩む頰を隠すために、わざと怖い顔を作って踊っていた。
「ジョングガ、さっきのとこ、また違うよ、やっぱり入り遅い」
一曲踊り終わった後、ホソギヒョンがジョングクに注意して自分でも踊って見せた。さっきも同じ内容で注意されたところだった。
「すみません…こうですよね」
ジョングクは真剣な顔で振りを確認していた。
もしかして…
昨日の僕とのことが負担になってやしないかな…

昨日は僕から…ねだってしまったし…
昨日の自分の言葉を思い出すと顔から火が出そうだった。昨日のことはすごく満たされた時間だった。しかし、そのせいで、自分も今ベストコンディションではないし、ジョングクもそうだろう。
ちゃんと、僕が気を遣わなきゃ…ヒョンなんだから…
僕はそう決めると、再び始まった曲に耳を傾けた。
Side JK
昨日のジミニヒョン、すごく可愛かったなあ…
僕は練習しながらもまだ余韻に浸っているみたいにふわふわしていて、時折脳内で昨日の映像を流して内心にやけたりしていた。
だって、おねだりされるってことは、それまでのがよかったってことだし…
自然と頰が緩みそうになる。少し集中が途切れていたのか、そのせいでホソギヒョンに注意されてしまったけれど、僕は幸せだった。
はぁ…おねだりしてくれた後のジミニヒョンも…可愛かった…
ぎゅっと抱きしめられたり、甘えてキスをせがむようにされたりして、僕は嬉しくなって、いつもより激しくしてしまったのかもしれない。
曲の合間にジミニヒョンは腰に手を当てたり、手でさすったりしていた。でも、つらそうな顔は全く見せず、淡々と練習していて、痛みを我慢していやしないかと不安になった。
練習の後、更衣室で僕はジミニヒョンにそっと近づいて、聞いた。
「ジミニヒョン…体、平気?」
ジミニヒョンは僕を振り返ると、にこ、と笑った。
「大丈夫だよ…」
「でも、さっき痛そうにしてた」
「違うって」
ジミニヒョンは僕を安心させるためか、ぽんぽんと僕の肩を2回、軽く叩いた。
「でも、練習の前の日はやめた方がいいかもね…お前も本調子じゃなかっただろ」
「…ですよね」
苦笑いしながら言うジミニヒョンにそう答えたものの、僕は練習スケジュールを頭の中に展開して、ため息をついた。
ジミニヒョンの体のことはこれで解決だけど…
問題は…僕、我慢できんのかな…
僕のため息の意味に気づいたのか、ジミニヒョンはまた小さく笑った。僕は、周りのメンバーが部屋を出たのを確認して、ジミニヒョンに近づくとそっと抱きしめた。