絶対権力を手中にした中国の秦の始皇帝は、ありとあらゆる手を使って不老不死の方法を求めた。
そして、誰の入れ知恵か「水銀」を不死の薬として飲んでいたそうだ。

水銀を飲めば不死どころか死に至る。
「あるある大辞典2」のディレクターも足下にも及ばない誤情報だった。

個人的には「ヒジキは体によい」とか「魚は体によい」とかect…様々な誤情報によって、
あまり食べてはいけないモノを熱心に食べてきた。

「ヒジキ」はミネラルを含んでいるが、一方で「ヒ素」も含んでいる。
少量の摂取では害はないが、積極的に毎日食べるものでもない。

一方くせ者は「魚」だ。
「魚」にはタンパク質や良質の栄養素が多いことで知られているので…「体に悪い!!何で!?」

と思う人も多いだろうが、よい一方で定期的に食べれば「確実に悪い」

数年前から厚生省では「妊婦は魚を食べるのは週2回まで」と推奨しているはあまり知られていないが、
世界食の安全委員会の会議では、水質汚染によって魚が汚染されているのは有名な話。

米国では魚が体に良いとのことで毎日魚の缶詰を食べた男性が「水俣病」になった…とのもきく。

ソ連は冷戦終結後に核廃棄物を日本海溝へと大量に捨てているし、中国でも何をやっているか分からない。
分かっているのは収穫された魚介類からは一様に「水銀」や「カドミュウム」など食べると恐ろしい物質(重金属)が検出されている。
これらの物質を含まぬ魚介類は皆無といって良い。

「え…遠洋で捕ったのでは汚染されていないのでは?」
と思うかもしれないが、残念ながら世界中の海で捕れた魚はみな多かれ少なかれ汚染されている。
海流が世界を巡るからだ。

勿論、放射能廃棄物の危険がある日本海溝付近よりは太平洋のど真ん中で捕れた魚の方がよいような気もするが…魚漁って日本の周囲で行うものなので…。清流の川魚なら良いだろう。

魚の胎内に重金属が蓄積されるのはこうだ。
魚は大きい魚が小さな魚を食べていく。
重金属は一旦、体内へ取り入れると細胞に入り込み排出できない。
小さな魚の体内にある重金属を大きな魚が取り込み、更に大きな魚が取り込む。
これを繰り返す。
よって「マグロ」や「カジキ」といった大型の魚の肉の中には重金属がどんどんと蓄積されていく。
「よく脂ののったマグロ」とかいうが「重金属を大量に含んだマグロ」とも言える。

そした意味では小さな魚の方が危険度が少ない。
30センチ未満の魚は安全??と言われている…(そういう説だけですが…)

では魚を積極的に食べるとどうなるのか?
魚の体内の重金属を人間の体内へと取り入れると…、やはり細胞(まあ脂肪)に入り込み排出されない。
これを排出する方法は主には3つある。

ひとつは食べる時に排出効果がある食品と食べること。
主には「玄米」だ。
玄米は籾殻に農薬がついているので、白米に比べて農薬による汚染度は高い。
しかし、籾殻に含まれる繊維質によって、摂取はしたものの対外へと排出してしまう。
結局は白米よりも体内に残留する汚染物質は少なくなる。

玄米と魚を一緒に食べた場合、魚に含まれる重金属は効率よく対外へと排出される。
水溶性繊維質の高い食べ物と一緒に食べると良いのだ。

二つ目は、毛や爪から抜け出る。
人間の毛髪からは一様に微量の重金属が検出される。これによって現代人は重金属によって汚染されていることが分かる。ただ、あまりに微量な排出の為にほとんど体内へ残ったままだ。

三つ目は、女性限定の出産の時だ。
女性は出産によって体内へ蓄積した重金属を子供へと排出する。
生まれたばかりの子供は母親の重金属をもらってくるのだ。

さて重金属が体内へと蓄積するとどうなるのか??
はっきりは分からない。

一説には「神経障害」が起こると言われている。
その症状として「落ち着きがない」「集中力がない」「怒りやすくなる」
はては「鬱病」やその他の精神障害。
または「リューマチ」や視神経障害など様々な状況が予想されるが、はっきりと研究している人がいないので分からない。

最近、街へ出ると「奇声をあげている子供」をよく見る。
自分が子供の頃はあんな奇声を発する子供などいなかったのに…。
親の教育が甘いのかな…とも思うが、重金属による神経障害じゃないかな?とも思う。

生まれたてで汚染物質を持った子供はそれからも食を通じて体内へと取り入れ続けるのだから…。

「良かれと信じて食べた食品」が実は、「毒」だった。
ということでは
「秦の始皇帝の無知」を笑うことはできない。

現代人も同じようなことをしているからだ。

次回はもっと身近にある「死に至る食品」について書きたいと思う。