映画ではカッコよい犯罪者が登場する作品もある。「オーシャンズ」シリーズ、アニメの「ルパン三世」や「ミニミニ大作戦」などの犯罪者はカッコ良い。


世の中には 「振込み詐欺」を行う若者や、暴力団 や 中国犯罪集団など組織が溢れているが…

犯罪 を犯す(他人に被害を加え、自らが利益を得る) 価値ってどれだけあるのだろうか?


人間の命は一瞬の輝きでしかないと思う。

時の流れは理屈では理解できても、「今という時間を生きている人間」の感情では、自分の時は永遠に続くように感じてしまうのだ。


人間の寿命は、猫や犬とどれだけ違うのか?


日本人男子の平均寿命を76才とし、猫の寿命を16年とした場合、日本人男子が成人してからの死ぬまでに飼える猫は三匹だけだ。それより早死にの場合には、一、二匹しか飼えない。人生を楽しめる時間は猫三匹分以下の時間ということになる。


人間の寿命は若い頃に思っているより遙かに短い。

例えば母親と息子の寿命差について考えてみる。


母親が26歳の長男を生んだとすると、子供との年齢差は26歳である。

男女の平均寿命は、男性の方が10年短い。

母親との年齢差が26年ということは、母親が他界して後、平均では16年で息子も死ななければならないということだ。これは猫一匹が飼えるかどうかの寿命である。


*なぜ 猫基準かって?それは猫が好きだからだ。


例えば誰かを殺してお金を手に入れたとする。

しかし、それからそれほど時を経ずに自分も死ぬのだ。


天明の大飢饉の文献を読んだことがある。正確には分からないが100万人ほどの餓死者をだした日本三大飢饉のひとつに当たる。


その時の状況を書いた文献では、ある飢えた父親が隣の家の人へ「自分の子供殺して、死体を山分けにして食べよう。しかし、我が子を自分の手で殺すのは忍びないので代わりに殺してくれないか?」と持ちかけた。隣人はこの誘いにのり 依頼通りに子供を殺害した。すると、依頼したはずの父親は「子供の仇!!」と言って隣人も殺してしまった。父親は自分の子供と隣人の肉を削ぎ樽に塩漬けにして食料とした。しかし、数ヶ月後にその父親も飢え死にしてしまった。」そうだ。


人間は誰でも遅かれ早かれ死ぬ。


人をおとしいれても、

敵を倒しても、

人を殺しても、


しばらくすれば自分も死ぬ。(猫の寿命2、3匹分くらいで)

その順番待ちということだけだ。

この感覚を実感したい人はコッポラ監督の「ゴッドファーザー」三部作を続けて観るとよいと思う。

悪事や犯罪 が楽しいと感じるなら別だが、

そうした行為が、心から楽しいことはない。


人生は 「楽しい」 ことが重要だ。

(つづく)