今からでも遅くない!
壊れかけた地球を守るのは、自分自身のため、子どものため、未来のため。
昨日、「未来の食卓」の続編といわれる「セヴァンの地球のなおし方」 を渋谷のアップリンク で観てきました!
ジャン=ポール・ジョー監督のすごいところは、環境問題やもろもろの諸問題を押しつけるのではなく、ものすごくフラットに、バランスのとれた映画として楽しめる作品として仕上げているところ。
観ていて、辛くなる・・・だけの映画ではなく、希望をちゃんと持たせてくれるところも嬉しい。
未来の食卓では、フランス・バルジャック村の小学校のオーガニック給食が中心だったけど、今回は、1992年のリオデジャイネイロで行われた環境サミットでスピーチした12歳のセヴァン・スズキの15年後から始まります。
その時、大人たちに衝撃を走らせ伝説のスピーチとも言われた「どうやってなおすのかわからないものを壊し続けるのはもうやめてください~」。
それから、何も変わっていない・・・ことに悲観しながらも、新しい命が宿って母になるセヴァンがもう一度、世界にむけて訴えかけます。
それは特別なことではなく、普通のこと。
カナダの自然が残るハイダグアイ島で暮らすセヴァン。
この小さな島にも地球環境破壊の余波は次々と現実となって現れてきます。
ここ以外にも日本の福岡で合鴨農法でオーガニック米を作る古野農場や、農婦が無農薬食材で食育をしている福井県の池田町、ワインの産地として有名なコルシカ島、など、地球の様々な場所で、地球の未来を見つめる活動を取材しています。
百聞は一見にしかず。
ぜひ観てほしい映画です。
今週末から、東京都写真美術館 で、アップリンクアースライフ・シリーズも開催されます。
見逃していたレイチェル・カーソンの「感性の森」も上映されます。
1日にたっぷり、学びの日として、映画漬けになって、少しだけ考える時間を持つ。
本当に今が、踏ん張り時!だもの。
そんな気がしています。
この猛暑の中、被災地でも頑張って未来を築こうとしている人たちのためにも、原発の再稼働は絶対止めてほしいし、一刻も早く、経済最優先ではなく、安全で安心できる国へと移行してもらいたいものです!
この撮影が行われた時には、まさかこんな事態が起きるなんて、想像もしてなかったことでしょう。
セヴァンが、映画の中で「原子力発電という悪魔との契約は、人類にとって必要ないと思っています」の言葉が、本当に胸に突き刺さります。
誰が悪いと責め立てることより、若い世代がこうやって未来のために必死に訴えかけることに、耳を傾けてほしいと思います。
国会で上映したらいいのに・・・。
それでも気がつかないのかな・・・。
地位や名誉や金銭や欲にからめとられた人間は、シェアすることを嫌う・・・というような言葉があったけど、
まさにそうだね!
自分のちっぽけな欲のために、未来を潰す・・・なんて愚かだな~。
この映画のロケ地に日本が含まれていたこと、セヴァンのお父さんが日系で、彼女もスズキと名乗っていること。鈴木ですよ! 日本でも一、二を争う、日本の代表のような名前。
偶然とは思えないほど、日本人への気づきのメッセージがたくさんこめられている映画だと思います。
子どもたちにもぜひ観てもらいたい映画。
夏休みの親子映画の一つにぜひ、加えてほしいな!と思います。
アップリンクのこの夏のラインナップもすごいですよ!
こちらもぜひ!
考えることをやめてはいけません。人間だもの!