今週は久々の取材三昧。その一つが千葉での地産地消。
週明け、しょっぱなから、朝8時に千葉駅集合~。眠いのなんのって。
最近、富に体力の衰えを感じます・・・。
さて、農業に傾倒するようになってから、まったく違う分野の仕事なのに、なぜか農業への取材が相次いでいます。
2月には、香港のテレビ局を連れて、千葉の農業大学校、イチゴ観光農家さん、新規就労者の方などなどを訪問。
今回は、会員向けの会報誌の仕事で、千葉の農家さんの取材です。
今週は、2回千葉へ行きました。さらに千葉真一さんを取材させていただき、まさに千葉三昧。
さて、眠~い頭でぼんやりしながら、伺った先で、久々に喝を入れられました。
何世代も続く農家に生まれた白石さんが、現在取り組んでいる耕作放棄地や遊休地での開墾。
荒れた山や竹林も切り開く、開く。
違いのわかる男・・・思わずCMのセリフを口走ってしまいました。年齢を感じさせない力強さです。
千葉で生まれ、千葉で育ち、山や川、海を遊び場にしてきた人。千葉への想いも、信念も情熱も人一倍。
切り開かれた山間での田んぼ。理想的な環境です。
道なきところに道を作り、命の泉あふれる場所も見せてもらいました。
自然の凄さも怖さも全部知って、その上で自然の中で暮らさせてもらうことの意味をわかっている人です。
白石さんは、ここに、ひきこもりや心身にハンディを抱える学校の生徒さんたちを受け入れています。
「3年ぶりに笑った生徒の顔を見た」・・・という先生の言葉。
何かが宿るのかな?
心を開放してくれる精霊のささやき?
この竹林の下にテーブルと椅子が並べられて、開墾仕事の後で、バーベキューもやるそうです。
切り倒した竹は、粉末にして、田んぼや畑に撒くと、土壌改良になるそう。
こんな感じに。竹の持つ殺菌効果や有効菌が作用して、農薬がいらなくなるとも。
耕作放棄地もこんな感じで、新たな田んぼにどんどん生まれ変わっていきます。
この年になって、ようやく、この風景を美しいと心の底から思えるようになりました。
日本人のDNA深くに刻まれている風景なのだと思います。
日本には、このような荒れ果てた耕作放棄地や遊休地がたくさんあります。
手を入れなくてはいけない荒れ山も竹林も、たくさんあります。
奪われた土地への悲しみはつきませんが、
新しい大地を切り開く時かもしれません。
その時こそ、微生物や植物や生き物と一緒に生きていくことを考えながら、
人間も一つの生物多様性として、生きていく道を選ぶのかなと。
どんな困難にもひるむことなく、突き進んでいく白石さんに、えもいわれぬパワーをいただきました。
会報誌での紹介は、ここまで感情移入できないので、発行前だけど、blogで紹介。
一度、ぜひ訪ねてほしいと思います。
千葉農産の大鷲里山ファームビレッジ。
今年の夏は、田んぼの草取り、手伝いに行きます!