昨日の夜は、銀座の老舗小料理屋「卯波」 での第二回目の「句会」がありました~。


私のキャラを知る方たちには、「句会~~?、似合わな~い。『苦界』の間違いじゃない?」などと言われそうですが・・・。


卯波とは昔から縁があるのに、俳句にはどうにも近づけないでいました。なんたって、文学とか教養って苦手なんで・・・、ライターのくせに・・・。



先日、丸井のリーフテラスで初心者のための俳句講座をやっていただき、それをきっかけに句会がスタートしたんで、ちゃんとかじってみようと始めたのはいいものの・・・、2回目にして、挫折しそう~。やっぱり言葉って深いですね。


たった17音ですが、一字違うだけで全然違うものになっちゃったり。


目の前にある情景を表すのに、 17文字って???


改めて、言葉の持つ凄さにおののきました~~。


そもそもお題の「春の泥」「四月馬鹿」なんて、日常ではほとんど使ったことがありませんし~。


ところで、句会というのは、誰が詠んだかわからないように名前を書かず、句を出して、それらをそこにいる人たちで良いと思った句を選句し、多くの人に選ばれた俳句を発表し、講評、作者を紹介~という流れになっているようです。(まだ、あんまりよく理解できていない・・・)。


さて、昨日も名作、傑作が多数でました。ただ、著作権・・・とかのことがよくわからないので、ここでの発表は控え、とりあえず、友人の句だけご紹介。


まずは主宰者の卯波の亭主。

「菜をきざむ包丁走る四月馬鹿」

「いま淹れし珈琲の湯気春の雲」


長年、短歌をやっておられる本多さん。さすがに俳句もキレのいい作品が多し。

「結婚線三本ありて花曇(はなぐもり)」 

ちなみに、これはフィクションだそうです。俳句もフィクションはありなのだとか。

「風ゆさぶれどゆさぶれど雪柳」

これも彼女らしいな~と。



ご夫婦で参加してくださったN夫妻

「来年は皆で笑わん四月馬鹿」

「桜の花娘の手より受け取りし」


そのご夫婦が二人揃って、選句してくれた私の句、

「コップ酒花びら入りて祝い酒」(爆笑の種に・・・)



また、今回は、震災後、はじめての句会だったこともあり、やはり、脳裏から離れない地震のことを詠んでしまう人も多かったです。


俳句って短い分、ストレートに感情を吐露できるものだということを改めて実感しました。


私も、日本人の心が一つになったチャリティサッカーのシーンを一句詠みました。


「強くなれ蹴ったボールに春の泥」


言葉だけで3時間、濃い時間を過ごしました。目の前に美味しい料理が並んでいるのに、箸もつけず、黙々とひたすら選句。


そして、季語を載せた歳時記を読んでいるだけで、なんと日本には数多くの自然を描写した言葉があるのかと~。


美しい! その一言です!


俳句を始め、歌も絵も原始的なものが、ずーっと受け継がれてきている意味がわかったような気がします。


その素晴らしさを改めて実感。


贅沢になりすぎた社会を揺り戻すための歌も絵も俳句も、今一度見直してみるといいかもしれませんね!


シンプルな生活の中にこそ、新たな光が・・・ 今年は、Let’s 俳句!いかがでしょうか?




kurodaが行く

卯波の句会のシンプルで美味しい料理の数々