新年早々から、飛ばしているね~と、思われているようで、確かに、まだ12日しかたっていないのに、動きまくっている感、否めないな~。



ゆったり生きる~ということが、本当に苦手だけど、さすがにこの年、身体にガタが来ているんだから、スローな時間も持たなくてはね・・・。


歯医者で言われた一言「いつも歯を食いしばっていない?」



ハハハ・・・、隠そうと思っても、隠しきれない。身体は正直。


歯の噛み合わせから、歯周病などを悪化させる・・・という考え方もあるようで、寝ている時でさえ、歯ぎしりしているのかも・・・。



で、彼女に勧められ、マウスピースを作り、寝ることに。


確かに、気をつけてみると、朝起きた時も歯にグッと力を入れているし、踏ん張り時と思うと、ギュっと歯をかみしめている・・・。


知らぬところで、負担がかかっているのだな~。意識を歯に向けて、口をポカーンとあけて、過ごす時間を作ったら、心なしか、リラックスしているよう。


早口で喋りまくるだけが能じゃなく、たまには、ポカーンの口も大切ですね。


整体の先生にも同じようなことを言われていた気がする。力みすぎ・・・、肩・首に力が入っているから、さらにがちがちに。ゆるめて、引き締める。この連動が必要だとか。


今月末に行う「日舞で和のフィットネス」もまさに、そんな動きがたくさん出てきます。


私のように、力入りすぎの方、おススメです!


さて、和続きで、紹介したい本。


「八朔の雪」 高田郁著 少し前に読んで止まっていたのですが、ここ1~2日、思い出したように一気に(というか、なくしたと思っていたら、掃除した場所から出てきた・・・)。


昨日、ラストを読んで、電車の中で、思わず、涙をぬぐいました。



kurodaが行く

江戸の人情を漂わせながら、上方と江戸の味の違いや風情、人の生きざままで見事に描ききっている小説です。


水害で両親を失い、天涯孤独となった澪を、大阪の名料理屋「天満一兆庵」の夫婦が天性の才能を見出し、料理人に育て上げます。亭主を亡くし、料理人を失った女将と澪が、江戸に出てきて、日々奮闘する物語。


長屋暮らしも、澪が調理場を任される神田御台所町の「つる家」でも、人の温かさ、料理が人を幸せにしていく姿があふれるばかりに登場します。


登場人物があまりに生き生きと描かれているので、「つる家」を探して、神田をうろつきたくなるほど、のめりこんでしまいました。


朝の連続小説にならないかしら・・・とひそかに思っているぐらいです。それぐらい映像があざやかに浮かぶ小説。


そして、何より、ごちそうではなく、愛情とたっぷり手間暇かけた出汁で作る料理が食べたくなる本です。


昆布出汁と鰹出汁の違いを語る一節など、うなりますよ・・・。


さらに、巻末にレシピが付いているのが、なんとも心憎い!


この本のレシピではないですが、昨日の夜は、昆布出汁で炊き込みご飯を、昆布と鰹出汁で、白菜と豚バラ肉のミルフィーユを作りました。



kurodaが行く

里芋のホクホク感がたまらない炊き込みご飯です。



kurodaが行く

ゴマとシソの葉がなかったので、カブの葉を刻んで、散らしました。


白菜と豚バラ肉のミルフィーユは、出汁をたっぷり使い、最後に片栗粉を混ぜて、餡にしてかけました。



kurodaが行く

畑での収穫が遅れ、ちょっと固めの葉だったのですが、煮込んだおかげでやわらかく、また豚の味がしみ込んでおいしかった。


白菜を今まであまり食べなかった娘もこれは、おかわりしてペロリ。


白菜もさながら、出汁がよかったのかしら~。


料理をしている時は、集中するけれど、気張っていない。歯を食いしばることもなく、ほんわかした気持ちになる。


家庭料理の大切さはここにある~と思いました。


どちらも手の込んだことは何もしておらず、炊いただけと蒸しただけ。


でも基本をしっかり作れば、おいしい一品に。


人生も料理も同じだな~。



「八朔の雪」この季節にピッタリの1冊です。


面白すぎて、一気に読めます。


寒さで出不精の時など、お勧めですよ~~。


ちょっとゆったりした気持ちになれたので、今日も1日、笑顔を忘れず、がんばります!