何で稼いでいるの? 生計は何で立てているの? と聞かれることが間々ある。
日々、細々と暮らしていける最低限の収入を得る方法で、食いつないでいる・・・と言ったほうが正しいしかも。
金持ちか、貧乏かの部類に分ければ、貧乏の部類に入るだろう。
でも、確かに一時期、何でこんなにお金がないのだろうと思うことも多々あったが、
昭和の例えば、母の子どもの時代に比べたら、雲泥の差、贅沢すぎると思えるほどである。
これがなかなか、子どもには理解してもらいにくいが・・・。
そんな話をしていて思うのは、私たちが昭和の貧しい暮らしをかすかに覚えている、体感している、DNAとして受け継いでいる最後の世代だからなのかな~と思う。
先日のアラフォー、アラフィフの女子飲み会で、アラフィフだけで話をした時、しみじみ日本について語っちゃった。
確かにバブル絶頂を20代という一番元気な時に体感した世代だけど、その頃の記憶より、子ども時代のなんだかまだ日本がここまで豊かでなかった時代の匂いや空気の方が強烈に頭に残っているのだ。
中卒で、たたき上げの社長や政治家が日本を引っ張っていった時代の空気とでもいおうか。
頭でっかちで物を語るのではなく、体を張って、生きていた時代とでもいおうか。
私は10代の終わりからマスコミ業界に片足を突っ込み、全共闘世代の人たちから、なんだか説教ばかりされ、今どきの若いもんはとたしなめられたりしてきたので、さらにその空気を身近に感じているのかもしれない。
本当、20代のはじめ頃なんて、自ら選んだとはいえ、かなりアングラで、ディープな世界にいたな~。
最近、なんとなく、話が合う、ノリが合う、人たちって、そんな時代のことを真剣に語り合えたり、このままの日本じゃだめだと、政治家ではないけれど、語ってみたりする人たちなのだ。
そういう意味では、10代~20代の空気を取り戻し始めている。
そんなネットワークを築きながら、世の中にちゃんと言うべきことは言おうというムードが高まっている。
vol.4はそんなことをちゃんと伝えるネットワークを作っていくこと。
そのために、あちこちへ出かけ、論じ合いながら、自分を鍛えなおしているところ。
子どもと一緒にJ-POPを聞き始め、緩い感覚に身を浸しているのは、とっても楽だった。
マイノリティに目を向けることより、大衆でいることが楽だった。
でも、残り半分の人生、それで過ぎていいのか、と自問自答が続いている。
同じ志を持った人たちと足元を見つめなおし、気を抜き、手を抜き、楽して生きてきた分を反省し、ちゃんと考えて発信するところに来ているな~と思う。
今日の夜、久々にドキュメンタリー映画を見てきます。
「ミツバチの羽音と地球の回転」 四谷区民ホール 19時~
監督は、「六ケ所村ラプソディー」を撮った鎌仲ひとみさんです。
なんとなく目をそらしてきた問題をちゃんと直視していこうと思っています。