昨日アップしようとしたキノシタでのランチ。
その後、いろいろな展開があり、夜までバタバタだっため、今日に・・・。
さて、
フレンチレストラン キノシタは予約の取れない店として有名なお店。
その木下シェフには、数々の伝説がある。
私が10年前に取材させていただいた「シェフの味102を食べる」。
この時の取材で伺った、数々の常識を覆した話(有名なので知っている人も多いかも)をご紹介。
木下シェフが、料理人を目指したのは30歳。
有名ホテルのレストランや本場フランスでの修行経験がない(料理学校も出ていない)
カタギの仕事についたことがない。料理とは無縁の裏の世界で生きてきた。
それが、ある日、自分の一生を左右する料理と出会う。
木下シェフは、その店に客として、300回以上足を運んで、舌と目だけで料理を学んだ。
お店オープンから2年後(最初は初台にお店をオープン)、予約の取れない店となっていた。
いろんなことにチャレンジしたいと思う時、多くの人は、他人からの
「そんなことできるわけない」「無理に決まっている」という言葉に、打ちのめされてしまう。
でも本当にそう?
もし、その本人に、常識を超える熱意や情熱があれば、最初から不可能と決めるのは、その人が輝くエネルギーまで奪ってしまう。
「無理だ・・・」と「常識的考えて・・・」の前に、チャレンジしてみるのは、無駄なことではないと思う。
この日も、相変わらず、白Tシャツに坊主頭、少年のような笑顔を見せていた木下シェフ。
働くスタッフもみな、白Tシャツで、フレンチレストランと聞かなければ、ラーメン屋さんかと思う
いでたち。
で、肝心の料理だが、これまた木下シェフの性格を現しているのか、一切の妥協がない。
ランチで、この全力投球、真剣勝負ぶりに圧巻です・・・。
どうだ~といわんばかりのボリューム感。
もう、背筋がピンと伸びました。渇をいれられた気分。
食は人を元気にする。そして、どんなに有名になっても、ひたむきに料理を作り続ける木下シェフに
改めて、すごい勇気とパワーをもらいました!
前菜のテリーヌもこのボリューム。白い部分は、りんごの摩り下ろしたものが
ディップになっていました。超美味。
メインの金目鯛は黒ペッパーとオクラのみじん切りが乗り、ベースにはナスとトマトのスープが。
これは撮影に失敗してしまいましたが、さっぱりしていて、和洋遭遇の味が新鮮でした。
デザートは紅アズマのプディングの上にジェラード。
久々に贅沢なランチでしたが、正直、1900円はリーズナブルすぎるほど。
ここでなければ、3500円は取るだろう内容だと思います。
これで気合は入りました。
さぁ、自己投資もそろそろ終了。
私も未来に向かって一歩前進です!