昨日のテレビドラマ「ありがとう、オカン」。何ともベタなタイトルだが、

見始めてすぐに、ポロポロと涙がこぼれてしまった。


大阪の西成を舞台に、夫を亡くした後も町工場を切り盛りさせながら、

里親を続けている西田華子。この役を大竹しのぶが演じるんだが、

関西弁の下手さやかわいすぎる部分はさておき、

気丈なオカンを力強く演じ、最後はボロボロに泣かされてしまった。



子どもをど叱り、どんな困難も明るく笑い飛ばし、貧乏でも負けないタフさを持つオカン。


大ヒットとなった「『東京タワ』ーオカンとボクと、時々、オトン」でもそう感じたが、

日本にはオカンという素晴らしい存在がある。


子どものためなら、わが子だとかよその子だとか関係なく、ご飯食べさせたり、

叱りつけたり、褒めちぎったりしてくれた、太陽のような人。

甘やかすことなく、時に厳しく、でも心の底から信じてくれ、見守ってくれる人。

日本の高度成長を支えたのもオカン。

オカンの美しさは、表面的なものではなく、内面から滲み出る強さや信念。


結婚して、子どもを持ち、働く主婦として、毎日を過ごす今、

時として、指針を失くしてしまう私だが、目指すべき理想像は、

「オカン」なのかもしれない。


それにしても、やはり日本の大女優は、みなオカンになるのがうまい!

樹木希林も賠償美津子も田中裕子もみんなオカンになりきっていた。

やっぱり、オカンDNAは日本人の女性の中に根付いているんだな~。


アメリカだったら、「グランマ」となり、日本のオカンとはまた一味違う。

ウィットに富んでいて、おおらかで、大げさなほどの愛情を溢れさせている。

ちなみに、私のベストグランマは、「愛と追憶の日々」のシャーリー・マクレーンが

演じたオーロラ。


味噌汁とスープの違いともいえるオカンとグランマ。それぞれのお国柄がよく伝わってくる。

それでも疲弊しきっている日本やアメリカを最後に救うのは、オカンやグランマなのかもしれない

と思ったりもする。


日本にオカンがいる限り、まだまだ日本は大丈夫!



P.S.それにしても、二人の里子を演じた男の子。彼らの演技にも引き込まれ、

泣かされたが、二人とも関ジャニ∞というグループの子。ジャニーズの役者育成

恐るべし。本当にうまくてびっくりでした!