ベルギーのヘントの街と神秘の子羊
北海のリゾート地の帰りにベルギーの古都ヘントに寄りました。ヘントは織物で栄えたフランデル地方の中心地で、13世紀14世紀ではヨーロッパ有数の街でした。当時はブルゴーニュ王国の首都で、ここの王女がハプスブルク家のマキシミリアン王と結婚し、生まれた子供フィリップ王はスペインの王女ファナと結婚し、その子、後のカール5世はここヘントで生まれています。スペイン王女ファナは、兄弟が亡くなったので、夫のフィリップと共にスペイン王となり、息子のカール5世はオーストリア、ブルゴーニュ、スペインの王となりました。ヘントは豪商が集まった美しい街で、ファン・エイク兄弟が描いた「神秘の子羊」絵でも有名です。この絵はモナリザの並ぶ世界有数の名画で、この絵がたどった運命から「奇跡の祭壇画」とも言われています。絵はヘントの大聖堂に掲げてあるのですが、16世紀の宗教改革の嵐の中、破壊をかろうじて免れました。その後ナポレオンが戦勝品としてパリに持っていき、ウィーン会議で戻されました。その後ヒットラーがドイツに持って行ったのです が、アメリカ兵が隠し洞窟の中で見つけて、戻されました。数奇な運命を辿った絵ですが、この絵の特徴は祭壇の真ん中に子羊がいることです子羊はイエスキリストの象徴です。絵自体は素晴らしいのですが、子羊をイエスキリストの象徴として崇めるのには、キリスト教徒ではないのでか、少し抵抗があります。