ようやく三男が退院できて、家に連れて帰ることができました。お兄ちゃんたちが

待ち構えていて、布団に寝かせた弟をにこにこと見つめたり、横に一緒に寝転がっ

たりしていました。三男も産まれてから1ヶ月ほどになるので、笑えるようになって

いて、にこにこしていました。

 

病院では決まった時間にしかミルクをもらえないので、しっかり体内時計ができて

いました。きっかり3時間ごとに泣きます。夜中もあげないとと思っていたら、夜は

6時間寝てくれました。とても楽ちんな赤ちゃんでした。治療の一環でミルクを

少なめに与えていたらしいので、それからは飲みたいだけ飲ませました。まるまると

した赤ちゃんに戻りました。

 

退院はしましたが、心室中隔欠損症が治ったわけではないので、病院には通います。

ただ、症状らしきものは何もないので一ヶ月ごとの経過観察のみです。

 

大きくなってから手術が必要になる人もいるようで、経過を見守るしかない状況でし

た。心臓の悪い子はとても汗かきらしいです。赤ちゃんのときは感じませんでした

が、小学生くらいから夏になると他人より汗をかいて、確かに暑がりです。

 

年配の医師が「3歳で自然に穴が閉じた子もいるよ」と言って、希望を持たせて

くれました。そして、1歳9か月になる頃に調べたら、穴がふさがっていました。

自然治癒です。医師も驚いていたようですが自然治癒で閉じたのだから、学校に

入学するときなどに心臓病と書かなくていいと言ってくれました。

 

汗かきなのは名残りなのかもしれません。今でも痩せているのに寒さにはとても強く

暑いのはとても嫌がります。

 

残念なことに、この時私がどういう風に考えていたのか覚えていません。穴がふさ

がったのは奇跡的なので、何か感じていたのだとは思うのですが。