親業訓練受講中のHarukaです。



今日は親業の内容ではなく、

HSPという「ひといちばい敏感なタイプ」について書きます。

 

HSPとは、5人に1人いると言われる「Highly Sensitive Person: ひといちばい敏感なタイプ」のことで、

アメリカの心理学者、アーロン博士が提唱した概念です。

(子どもはHSC: Highly Sensitive Child)


日本では

ADHD等の発達障害の考え方はだいぶ広まりましたが、

まだHSPについてはやっと書籍が何冊か出たくらいで

ほとんど知られていません。


HSPは

発達障害と同様に「少数派」なので、

自分が他の人と比べて生きづらいことに悩むことが少なくありません。


HSPという概念を知っていると、

自分への対処、他人への説明、

また家族や同僚にHSPがいる場合の対応方法でかなりヒントになるので、

ぜひ広まってほしいなあと思っています。

 

HSPは

「ひといちばい敏感なタイプ」

と定義づけられますが、

何に対して敏感さを発揮するかは人それぞれです。


音に敏感で、小さな音にもびっくりしてしまう。


環境の変化に敏感で、家の中の何かの場所が変わったらすぐに気づく。


初めての場所に行くと落ち着かない。


機嫌の悪い人が近くにいると、その人のイライラをまともにくらってしまい落ち着かない。


また、匂いに敏感、肌触りに敏感なタイプもいます。

 

HSP共通に言えるのが、

自分と周囲の「膜」が薄く、刺激を受けすぎて、疲れやすいことが挙げられます

(睡眠8時間以上+お昼寝必須!)


学校の教室、大勢の飲み会など、

不特定多数が騒いでいるような環境は、HSPには過酷です。

 

そして・・・場面の転換も苦手。

子どもだと顕著に現れます。

たとえば、公園で遊んでいて、じゃ、帰るよ。と言った時に気持ちを切り替えるのが苦手なので、なかなか帰れない。

(子どもの中でも、これが得意な子と苦手な子ははっきり分かれます)


大人では、ゲームやネットの使用を始めると、だらだら続けてしまいやめられない。

土日休んで、月曜日仕事や学校に行くのにものっすごいエネルギーが要る。

(だれでもある程度そうかもしれませんが、HSPの場合は特に負担)


HSPは、動物でたとえるとネコです。気分屋なのです。

(でも周りにも気を遣うので、疲れる・・)

 

何かと生きにくい感じのするHSPですが、

繊細さを発揮して、芸術方面、学者、または集団のリーダーとしても活躍する人もたくさんいます。

(活動的なエンジンを持ち合わせているHSPも存在します)


負の感情も深く感じる反面、喜びや感動も深いのがHSPです。


濃い人生を歩み、世の中を彩り豊かにする存在と言えます。


もしも自分がHSPにあてはまるかも、

と思ったら、疲れやすいことを忘れず、自分が居心地の良い環境に身を置くことに尽力するのが幸せに生きるコツかと。

 

そして、

もし自分の子がHSCかも・・と思ったら、

下記の文献がすごくすごく役立つと思います!


子どもの特性を理解し、一人の個人として尊重し受け入れる。親業で大事にしたいことです!

 


参考文献


『ひといちばい敏感な子』エイレン・N・アーロン著 明橋大二訳


『敏感すぎる自分を好きになれる本』長沼睦雄著