親業訓練受講中のHarukaです。
前回のブログ更新から家の引っ越しがあったため、だいぶ空いてしまいました・・・。ですが、新学期が始まったらもう絶対書けない!ということで、春休み最終日、一念発起して書いています。
私、本当に飽きやすいのですが、何人かの方々に更新は!?と催促していただいたので、まだまだ続けたいと思っています。(反応、ありがたいです!)
そう、飽きやすい私ですが、親業は心の深いところまで沁みたようで、毎日意識しています。というか、3歳&8歳の宇宙人のような子どもたちを相手にしていると意識せざるを得ません。余裕がなくてぜんぜんできていない時もありますが(それこそ「うるさいっ!!」とか叫んでます)、あとで挽回できるのも親業の良いところです。(これについてはまた書きます)
今日は「周りの目を気にして子どもを怒ってしまう」件について、親業と関連付けて書いてみます。というのも、私が以前、まさに周りの目が気になるあまり、そんなに悪いことと思わなくても外やママ友の前では子どもを怒っていたからです。子どもにはちょっと申し訳ない気持ちになるし、でも、注意しないとダメな親と思われそうだし・・・。あれ?何のために怒ってるのかなあ・・・ともやもやすることがありました。
●シチュエーション: 3歳の長女を友達の子Kちゃんと遊ばせていた時、Kちゃんのおもちゃを無理やり取ってしまった。Kちゃん大泣き。
<親業後の私の対応(例)>
私 「あいちゃんがおもちゃ取っちゃったから、Kちゃん泣いちゃったね。ママ、Kちゃんに申し訳ないな。」
長女 「だって!これであそびたかったから!!」
私 「そっか。Kちゃんのおもちゃがおもしろそうと思って、思わず取っちゃったのね。」
長女 「(こくん)。。」
私 「でもね、Kちゃん悲しそう。ママ、Kちゃんにわるいなあ。」
長女 「・・・はい(Kちゃんにおもちゃを返しながら)。 ごめんね。」
Kちゃん 「うん」
私 「あいちゃんが返してくれたからほっとしたよ。」
長女 「ママ、こんどこれであそぼー」
ポイント: 登場人物は3人ですが、基本的には私と長女の間のコミュニケーションで、子どもたちの間に入ってはいません。
私は わたしメッセージ* と 能動的な聞き方* の2つを意識して話しています。
わたしメッセージは一番初めのセリフです。
「あなたがKちゃんのおもちゃを取ってしまったから、私はKちゃんに申し訳ないという気持ちになったよ」
能動的な聞き方は、長女の反発の後。
「Kちゃんのおもちゃがおもしろそうと思って、思わず取っちゃったのね」
この時は、わたしメッセージ→能動的な聞き方→わたしメッセージ の1往復で終わりましたが、もっと長くなる時もあります。
次に、以前の私だったらこうだったな・・という会話を書いてみます。
私 「あいちゃん!むりやり取ったらだめでしょ。ほら、返して」
長女 「・・・(首をふっていやいや)」
私 「お友達のおもちゃ取っちゃだめなの!かしてって言ってないでしょ?」
長女 「・・・かーしーて。」
Kちゃん 「いやー!!」
この後、だいたい無理やり長女からおもちゃを取り上げて(無理に取ったらダメって言ったのに!)Kちゃんに私から返して長女泣く、というパターンでした。子どもたちの間に入っていますね。
そして、私のセリフは見事に12のロードブロック(コミュニケーションをはばむ12の障害*)のオンパレードです。
「むりやり取ったらだめでしょ」は 説教
「返して」は 命令
「お友達のおもちゃ取っちゃだめなの」は やっぱり説教
「かしてって言ってないでしょ?」 これも「かしてって言いなさい」という 命令
このパターンと比べると、親業後のパターンは こちら側の思いも長女の思いも大事にされている感じがしませんか。
子どもたちの間のいさかいは基本的に子どもたちに任せて静観するように、ということも聞いたことがあります。でも、自分の子が他の子を泣かせたら、やっぱりざわざわしますよね。
そうしたら、がまんせずに素直にそれを伝えて大丈夫なのです。でも、伝え方がすごく大事。
それはやってはいけないことだから!という言い方だと、「いや、あなたには関係ないでしょ!」と反発が起こります。(声に出さずとも)
衝動的に叱る前に、「どうして今私はざわざわしたのかな?」ということを考え、その気持ちをそのまま表すことがいちばん相手に届きます。
ただ、すごくストレートに「今のあなたの行動、受け入れられないよ!!」という気持ちが届く分、やはり反発が起こります。
その時に有効なのが 能動的な聞き方* です。
では、すごーく長くなってしまったので 次回、能動的な聞き方*についてもう少し書きたいです!
*専門用語はすべて 『親業』トマス・ゴードン著 近藤千恵訳 (大和書房)より
※ 今回の例で 「Kちゃんのママにどう思われるか心配!!」 という思いが強かったら、それを伝えるのももちろんOKです。
長いですがこんな感じ。
例: 「あいちゃんがKちゃん泣かせると、Kちゃんのママが『もうあいちゃんとあそぶのやめよう』って思っちゃうかもってママは心配になるの。そしたらママ悲しいし・・・。」
大事なのは本音であること。「コラ!(怒)」に隠れている自分の本当の気持ちにアクセスできると、相手にも伝わりやすい表現が生まれます。