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ブックオフで、滅多に漫画なんかふだんは買わないのだが、偶然「数学」と背表紙に書いてあるので元理系の衝動に駆られ思わず手に取り、パラパラめくり、即決。上下二巻だったが二百円で買ってしまった。保存状態も良い。これは当たりだろう。
やはり漫画、単に数学の本としては数式とかの内容が少ないが、決して数学要素は薄くは無い。こんな理系高校生生活で健全な青春を送れたら、などと思うと感慨深い。
最初数列の話が多いが、数式より数学エッセンスの知的好奇心を誘う内容で、実に楽しめた。学校教育では教えられない数学の面白さを押し出しているので、これを学生時読めたら幸せだ。
かなり数学を忘れていることを思い知ったが、理解できない個所も多少あったとはいえ、数字を操る楽しみは、なによりプログラマの食指を誘うのだ。
この原作は活字小説本で何巻もあり、それを読むほど深入りしようか迷うところだ。超難解な高等数学に踏み行っているではないか! フェルマーの最終定理なんて、敷居が高すぎる。
プログラマのソフト開発に必要な数学など、科学技術処理演算でないオフィス経営情報なら、中一レベルの数学で八割は構成できるのに!
これは原作買っても、私には中身理解できないだろうな……なんたって私は大学で、数学の単位をすべて落とした経歴がある。それなのに留年しなかったのは、いまとなっては武勇伝だ。三年で中退したけれど。
ちなみに、同じように数学の理論をそのまま小説化した傑作に、『ホワイトライト』があるのだが。この作者の名前がすごい。
筆名、ルーディー・ラッカー。本名、ルドルフ・フォン・ビター・ラッカー……なんと日本SF戦記の傑作、アニメにもコミックにもなった『銀河英雄伝説』の銀河帝国初代皇帝と同じファーストネームではないか。貴族を表すフォンも。しかも、家系的に哲学者ヘーゲルの遠い子孫に当たる!
以上豆知識でした。
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