『妖精伝奇』
妖精は人の幸せのために生きる。しかし人が妖精の存在を否定すると死んでしまう。小さな誠意が祝福を齎す、ちっぽけな奇跡の物語。全十六話オムニバスで毎回主人公を変え、人間関係と背景世界がどこかで重なっていて、普遍的な死生観、絆の連鎖を紡ぐ。各話で時代は若干前後する。舞台は現代の情報化社会が滅んだ未来の日本。文明は暗黒の中世並に衰退している。中世西洋風ファンタジーだが、RPGのような魔法や魔物は登場しない。
旅商人の青年が自称妖精の女の子と出会う。しかし反乱者を処刑した教会の過酷な現実に、ロザリオを投げ捨て妖精の存在を否定してしまう……
『竜騎兵の恋人』
『ソードダンサー』の亜流な続編。『竜騎兵、飛翔』(アメブロ未掲載)の正当な続編でもある。
中世西洋風ファンタジー。しかし、超能力やオカルトじみた魔法は存在しない。魔法とは古代(情報化社会の現代)の科学技術の遺産となっている。
舞台は正確な歴史は失われているが、未来の日本。人間のフランベルジュ王国と亜人のシント共和国とが戦っている。
人間の王国側は、竜騎兵『狂戦士』連隊。連隊長はこの地に残った最後の『撃墜王』ソードケイン卿ダグア。
亜人の共和国側は、王子(共和国は立憲君主制で、民主主義とはいえ王がいる)最強の撃墜王『鬼士』リティン率いる竜騎兵隊。
主人公は狂戦士連隊、女指揮官トゥルース中隊の新米竜騎兵、ウルフスベイン。
日本の存在は「世界の東の最果てにあるちっぽけな島国」「太陽に一番近い国」「太陽の麓」として伝説になっている。
科学文明はフランベルジュではほとんど滅んでおり、世界を滅ぼしかけた核融合炉の事故が『融合炉の惨劇』として残る。
キュート王国の文明水準は、中世ヨーロッパの13~19世紀風。畑をクワで耕し、軍馬や飛竜に乗り戦いは剣や弓。いちおう火器もあるのだが、銃の性能は弓矢以下。大砲も未熟。
シント共和国の文明水準は現代並の技術を維持している。つまりライフル銃や戦車、爆撃機も作れるのだが、王子「鬼士」リティンの命令により、王国と対等の兵器しか使わない。
出来るだけ架空の舞台を設定したかったため、いくつかの単位系は、現実に使われているものと呼び方が違う。
時間については、「一秒」が「一鼓動数」、「一時間」が「一刻」。距離については「一フィート」が「一歩」、角度は「一度」が「一角」に相当する。「日」や「月」の単位は同じ。
登場人物たちの名前は、みんな「通り名」ということになっている。つまり、本名でなくあだ名。いわゆる、軍隊でのコールネーム。ウルフスベイン「狼殺し」ソードケイン「仕込杖」等。
主要登場人物
ベイン
主人公の新米竜騎兵。十九歳。向上心のある熱血青年だが当初は猪突の気がある。膂力、知性ともある優等生。竜騎兵としての腕は未熟だが、学識を生かした戦略で戦局を一変する。しかし本当の功績はかれの勇気と愛情による決断の結果だった。フルネームはウルフスベイン、「狼殺し」。
トゥルース
竜騎兵隊中隊長。二十五歳。才色兼備の有能な竜騎兵。厳しいが本音は部下思い、竜騎兵としてしか才の無い? 頼りなげな年下の上官ダグアを愛している。真面目すぎて、逆に不器用。
ダグア
王国の辺境竜騎兵連隊の総指揮官。十九歳。中隊長として前線で戦う、空では撃墜王と呼ばれるほどの戦士だが、地上ではでこぼこした落ちこぼれ。能力にも性格にも問題有り。彼の視点からは物語は語られないが、一番の主要人物。フルネームはソードケイン卿ダグア「仕込み杖の短剣」。
エリム
悪鬼の撃墜王にして、シント共和国王子。三十過ぎだが、雑種の亜人の血からいまだ青年の容貌をしている。ダグアら、理解しあえる人間がいることを知りつつ、不利を承知で戦い続ける。
『犬狼疾駆』
番外編的な中編(続編を加筆中)『竜騎兵の恋人』ストーリーの数年前。辺境に赴いた冒険者たちの葛藤と絆を描く。
陰鬱で酒飲みだがまだ十八歳の元宮仕えの警備兵『王国の犬』ドグ。
神経が鋭敏だが落ち着いた大人、二十四歳の流れ者の賞金稼ぎ『一匹狼』スティール。
年齢不詳、おっとりしていて天然の巨漢、優柔不断な曲芸師『にせ勇者』フェイク。
美しく優しく真面目で潔癖な十九歳の女書記官トゥルース。
この四人は王国都市で王国軍士官の依頼を受け、『聖剣』アイシクルを手に入れるや、それを狙う王国騎士から逃れ都市を点々と逃げ、物語開始時には終に国境外の辺境に赴いていた……
考えの相違。互いを乗り越える……
『竜騎兵、飛翔』
事実上、わたしの処女作。『竜騎兵の恋人』の前作に当たる。いまとしては未熟だし長いし、登場人物が多すぎる。脇役に、ドラゴンの名前まで連ねると四十名以上。主人公は撃墜王ダグア。しかし視点はころころ変わるし、正直読みにくいと感じる。アメブロ未公開。
『きみのために星を賭けて』
『竜騎兵の恋人』の亜流な続編。登場人物の名前が、みんな日本語に直してある。当初は母親の視点だが、彼女トゥルースと撃墜王ダグアの息子クレナイが主人公。七歳児から成長を続け、世界の真理を求め旅が始まる。
アオイ クレナイと同い年の少女。優等生な魔法使い(学生)。
ナナイ 年下の少女だが、戦士として有能。
仕込杖の軍士 ソードケイン卿ダグア
真理の賢者 トゥルース
太刀の女卿 シャムシール卿フレイル
封士クロウ ベイン
マサカイ フェイク
ミドリノ卿 エストック
鬼士キロク リティン
妖精は人の幸せのために生きる。しかし人が妖精の存在を否定すると死んでしまう。小さな誠意が祝福を齎す、ちっぽけな奇跡の物語。全十六話オムニバスで毎回主人公を変え、人間関係と背景世界がどこかで重なっていて、普遍的な死生観、絆の連鎖を紡ぐ。各話で時代は若干前後する。舞台は現代の情報化社会が滅んだ未来の日本。文明は暗黒の中世並に衰退している。中世西洋風ファンタジーだが、RPGのような魔法や魔物は登場しない。
旅商人の青年が自称妖精の女の子と出会う。しかし反乱者を処刑した教会の過酷な現実に、ロザリオを投げ捨て妖精の存在を否定してしまう……
『竜騎兵の恋人』
『ソードダンサー』の亜流な続編。『竜騎兵、飛翔』(アメブロ未掲載)の正当な続編でもある。
中世西洋風ファンタジー。しかし、超能力やオカルトじみた魔法は存在しない。魔法とは古代(情報化社会の現代)の科学技術の遺産となっている。
舞台は正確な歴史は失われているが、未来の日本。人間のフランベルジュ王国と亜人のシント共和国とが戦っている。
人間の王国側は、竜騎兵『狂戦士』連隊。連隊長はこの地に残った最後の『撃墜王』ソードケイン卿ダグア。
亜人の共和国側は、王子(共和国は立憲君主制で、民主主義とはいえ王がいる)最強の撃墜王『鬼士』リティン率いる竜騎兵隊。
主人公は狂戦士連隊、女指揮官トゥルース中隊の新米竜騎兵、ウルフスベイン。
日本の存在は「世界の東の最果てにあるちっぽけな島国」「太陽に一番近い国」「太陽の麓」として伝説になっている。
科学文明はフランベルジュではほとんど滅んでおり、世界を滅ぼしかけた核融合炉の事故が『融合炉の惨劇』として残る。
キュート王国の文明水準は、中世ヨーロッパの13~19世紀風。畑をクワで耕し、軍馬や飛竜に乗り戦いは剣や弓。いちおう火器もあるのだが、銃の性能は弓矢以下。大砲も未熟。
シント共和国の文明水準は現代並の技術を維持している。つまりライフル銃や戦車、爆撃機も作れるのだが、王子「鬼士」リティンの命令により、王国と対等の兵器しか使わない。
出来るだけ架空の舞台を設定したかったため、いくつかの単位系は、現実に使われているものと呼び方が違う。
時間については、「一秒」が「一鼓動数」、「一時間」が「一刻」。距離については「一フィート」が「一歩」、角度は「一度」が「一角」に相当する。「日」や「月」の単位は同じ。
登場人物たちの名前は、みんな「通り名」ということになっている。つまり、本名でなくあだ名。いわゆる、軍隊でのコールネーム。ウルフスベイン「狼殺し」ソードケイン「仕込杖」等。
主要登場人物
ベイン
主人公の新米竜騎兵。十九歳。向上心のある熱血青年だが当初は猪突の気がある。膂力、知性ともある優等生。竜騎兵としての腕は未熟だが、学識を生かした戦略で戦局を一変する。しかし本当の功績はかれの勇気と愛情による決断の結果だった。フルネームはウルフスベイン、「狼殺し」。
トゥルース
竜騎兵隊中隊長。二十五歳。才色兼備の有能な竜騎兵。厳しいが本音は部下思い、竜騎兵としてしか才の無い? 頼りなげな年下の上官ダグアを愛している。真面目すぎて、逆に不器用。
ダグア
王国の辺境竜騎兵連隊の総指揮官。十九歳。中隊長として前線で戦う、空では撃墜王と呼ばれるほどの戦士だが、地上ではでこぼこした落ちこぼれ。能力にも性格にも問題有り。彼の視点からは物語は語られないが、一番の主要人物。フルネームはソードケイン卿ダグア「仕込み杖の短剣」。
エリム
悪鬼の撃墜王にして、シント共和国王子。三十過ぎだが、雑種の亜人の血からいまだ青年の容貌をしている。ダグアら、理解しあえる人間がいることを知りつつ、不利を承知で戦い続ける。
『犬狼疾駆』
番外編的な中編(続編を加筆中)『竜騎兵の恋人』ストーリーの数年前。辺境に赴いた冒険者たちの葛藤と絆を描く。
陰鬱で酒飲みだがまだ十八歳の元宮仕えの警備兵『王国の犬』ドグ。
神経が鋭敏だが落ち着いた大人、二十四歳の流れ者の賞金稼ぎ『一匹狼』スティール。
年齢不詳、おっとりしていて天然の巨漢、優柔不断な曲芸師『にせ勇者』フェイク。
美しく優しく真面目で潔癖な十九歳の女書記官トゥルース。
この四人は王国都市で王国軍士官の依頼を受け、『聖剣』アイシクルを手に入れるや、それを狙う王国騎士から逃れ都市を点々と逃げ、物語開始時には終に国境外の辺境に赴いていた……
考えの相違。互いを乗り越える……
『竜騎兵、飛翔』
事実上、わたしの処女作。『竜騎兵の恋人』の前作に当たる。いまとしては未熟だし長いし、登場人物が多すぎる。脇役に、ドラゴンの名前まで連ねると四十名以上。主人公は撃墜王ダグア。しかし視点はころころ変わるし、正直読みにくいと感じる。アメブロ未公開。
『きみのために星を賭けて』
『竜騎兵の恋人』の亜流な続編。登場人物の名前が、みんな日本語に直してある。当初は母親の視点だが、彼女トゥルースと撃墜王ダグアの息子クレナイが主人公。七歳児から成長を続け、世界の真理を求め旅が始まる。
アオイ クレナイと同い年の少女。優等生な魔法使い(学生)。
ナナイ 年下の少女だが、戦士として有能。
仕込杖の軍士 ソードケイン卿ダグア
真理の賢者 トゥルース
太刀の女卿 シャムシール卿フレイル
封士クロウ ベイン
マサカイ フェイク
ミドリノ卿 エストック
鬼士キロク リティン