川嶋登志久

 

Profile

静岡県浜松生まれ

株式会社川島モータース3代目本店店長

静大生御用達のバイク屋であり、とても笑顔が素敵な人だ。

 

様々な価値観を持つ人に出会える

浜松一のバイク屋と言っても過言ではない、川島モータースの店長を務める川嶋さん。バイク乗りからは”てんちょ―”と呼ばれ、みんなから愛されている。私がてんちょ―に取材しようと思ったのも、バイク初心者の私に、てんちょ―が優しい笑顔でイチから、バイクについて教えてくれ、その対応の丁寧さに感動したからである。

そんなてんちょ―は、小さい頃からバイクに触れて過ごしてきた。ときには、子供だけのバイクレースにも出場したことがあるという。そして大学を卒業すると、ヤマハ発動機に就職し、バイクへの知識も深めた。その後、川島モータース3代目の店長として、現在は店に来る人々へ、バイクを販売している。まさに生涯バイクに触れてきたような人だ。

そこでバイク歴40年を越えるてんちょーに、バイクの良いところを伺ってみた。すると、「世代を超えて楽しめることがバイクの良いところ。そして様々な価値観をもつ人と出会えることだね」と、話してくれた。確かにてんちょ―の店には学生からお年寄りまで、人が途絶えずやってくる。そして皆、てんちょ―と楽しそうに話して、帰っていくのだ。やはり、幅広い年代、様々な人たちがバイクという一つのものでつながっているのが感じられた。

また、バイク離れが進んでいるというこの時代、バイク屋としてそれでも店を繁盛させているてんちょーに、商売をする上での心構えを聞いてみた。すると「物を売る人は、腰は低く、志は高く」という言葉を教えてもらうことができた。その心構えがあるからてんちょ―はいつも丁寧な接客をし、来たお客さんも気分よく、また何度も店を訪れようと思うのだろう。

 

学生に向けて

てんちょ―が今の学生に伝えたいことは何ですか?と私が伺うと、友達は大切にするべきだ、ということを教えてもらった。現在はSNSなど、連絡ツールが豊富で、色々な人たちとすぐに連絡を取ることができる。そのため昔に比べると、今、目の前にいる1人1人との付き合いが、希薄になっている。その場その場の付き合いになっていて、深い関係が作れていないのでは?と感じているそうだ。たしかに私も、友達と一緒に食事しているのにも関わらず、SNSを使って他の友達と連絡を取ってしまうこともたまにある。遠くの親戚より近くの他人という諺があるが、これは、現代でも変わらないのかもしれない。

人を大切にする。それこそがてんちょ―がお客さんから愛される理由なのだろう。

 

                                                                                               (早川 裕介)