「多目的トイレ」の名前が変わる？

こんにちは。

皆さんも、外出などで駅や公園などのトイレにある「多目的トイレ」を見たことがあるかもしれません。

多目的トイレは「バリアフリートイレ」に？

この「多目的トイレ」について、国土交通省が「多目的トイレ」を含めた呼び方を変更するよう促している事を公表しました。現在では「バリアフリートイレ」に変えることが望ましいとの上で、3月にこうした障害者向け設備に関するガイドラインを改正する、との事です。

また、現在は「大きなトイレスペースに様々な機能をまとめた」という形が大半である「多目的トイレ」に関して、それぞれの必要な機能を複数のトイレに分散し、より混雑などを低減して利用しやすくする、といった事も盛り込まれているようです。

こうした背景には様々な事情があるようですが、「多機能」「多目的」といった言葉が、「本来はその設備（手すりやチャイルドシート、オストメイト向け機能等）が必要の無い人でも利用出来る」と解釈されてしまい、通常のトイレが問題なく使用できる方による利用で、実際にこうした設備が必要な方が使いにくくなってしまう、という意味合いもあるようです。

その為、「多機能」「多目的」といった言葉を表記せず、より必要な方向けとわかりやすくする為に「バリアフリー」という表示に変える、という事です。

もちろん、多目的トイレを利用するにあたっては、「絶対にダメ」という人がいるわけではありませんが、車椅子利用の方やオストメイトの方、お子さんを連れていたり、おむつ交換をしたいという方がなかなか利用出来ず、目の前のトイレを諦めて離れた場所にある別のトイレに行く、なんて事もあるようで、そうした不便をより一層緩和する、というのが今回の大きな目的です。

身近に「多目的トイレ」があるか、簡単にチェック！

「スポットウォーキングさっぽろ」では、こうした従来「多目的トイレ」と呼ばれていたものが身近にあるかどうか、スマートフォンを使って簡単に検索出来るサービスを行っています。こうしたサービスがどのようなものか、という紹介も含まれますが、実際に「多目的トイレ」がどのようなものかというものを見て頂ける動画を公開しています。

【トイレ撮影】北見焼肉アイドルMeat Youとコラボ！！今いる場所から近い多目的トイレを検索できる機能のアプリを使ってみた！北見焼肉アイドルと多目的トイレの撮影におでかけしてきました！　I went out to shoot Kitami Yakiniku Idol and a multipurpose toilet!0:00　オープニング0:19　焼肉アイドル登場1:22　トイレ撮影①4:04　車イス体験5:01　焼肉アイドルインタ...

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3月に実際に国土交通省から改正された時に、より詳細なガイドラインが公表される可能性もあり、私達としてもしっかりチェックした上で、改めてお知らせを出来ると良いなと思います。

また、動画や「スポットウォーキングさっぽろ」のサイトで利用して頂ける「車イスでも入れる美味しいお店」といったサービスも、この機会に是非ご覧頂き、身近に困っている方やご存じない方がいらっしゃったら、ぜひ紹介して頂けると嬉しいです。

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車椅子をはじめとした障害を持つ方、お子さん連れのママやパパも含め、トイレの心配をすること無く外出したり、食事を楽しめるようになると良いですね！

まだまだ予断を許さない新型コロナウィルス感染症ですが、これが落ち着いて心配なく外出した時に備えて、今のうちから各施設の担当の方も、利用する側も、いろいろな情報や準備をしておきましょう！

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就労支援事業所とは？　その1：3つの事業所形態の違い

皆さんこんにちは。

普段から様々な雑学的内容でお届けしている当ブログですが、今回は私達の「就労支援事業所」についてご紹介します。

内容が多岐にわたる事もあり、今回はまず「種類」から。

「就労支援」は大きく3種類

一般に「就労支援事業所」とされる事業所には、大きく以下の3種類に分かれています。

・就労移行支援

・就労継続支援A型

・就労継続支援B型

大まかに「就労支援」と呼ばれる中でも、「移行支援」と「継続支援」で分かれ、さらに継続支援ではA型・B型と分類が分かれます。私達「就労支援事業所すぽっと」は「就労継続支援B型」の事業所に該当するのですが、これらの違いについてそれぞれ、ざっくりと見てみましょう。

就労移行支援：最終的に一般企業へ就職するのが目標

まずは「就労移行支援」。こちらは名前の通り、「就労へ移行する」事を支援する事業所で、障害を持つ方が一般企業へ就職を希望する際に、どのような仕事に就きたいかなどを踏まえて、その職業に必要な技能や資格、いわゆる「スキル」を身につける事を目的としています。

事業所としては、「その事業所でお仕事をする」というよりも、「就職に向けたお仕事の訓練を受ける」といったもので、利用期間も原則的に2年間等、その事業所に腰を据えてお仕事をする、というよりも、「必要なスキルを身につけ次第、一般企業への就職活動を行う」といった内容になります。

就労継続支援A型：一般企業でのお仕事に不安がある方の仕事場

続いて「就労継続支援A型」。こちらは移行支援と異なり、その事業所で実際にお仕事をする場所になります。障害の度合いなどによって、一般企業への就職やお仕事が不安、もしくは難しい場合に利用する場所として作られており、ここではスキル習得はもちろんですが、実際にお仕事も請け負って行うことになります。その為、「移行支援」と異なり、仕事の内容に応じて工賃（お給料）が発生し、収入を得ることができるようになっています。原則として利用期間に制限はありませんが、「A型」の事業所では「雇用契約」を結んで仕事に携わる事になる、という点で後述するB型と異なっており、雇用契約を結ぶ関係から、最低賃金が設定されており、一般企業での就労までとはいかないものの、相応の収入を得ることができます。反面、雇用契約がある事で契約そのものや、就労に関する条件が相応にしっかりと設定される事になり、場合によっては利用者の方の希望に完全に添うことができない場合もあります。

就労継続支援B型：「雇用契約が不要」な就労支援で無理なくお仕事に就くことができる仕事場

最後に「就労継続支援B型」。こちらはA型と基本的には同じですが、雇用契約が不要（利用時に契約は必要）である為、利用者の方の事情や都合に添った利用が可能になります。A型同様に「仕事場」という位置づけになるため、作業内容に応じて工賃も発生し、収入を得ることもできます。一方で雇用契約を結ばない事から、法律で指定されている「最低賃金」を下回る工賃になるケースもあり、A型に比べると収入自体の金額は低くなります。

それぞれどのような基準で利用先を選べばよいか？　：ご自身の障害や体調にあわせて

以上、簡単に3種類ある「就労支援」の違いを説明しましたが、それではどの事業所・どの支援を受けると良いのでしょうか？　あくまで参考例ですが、以下のように比較していただくとよいかもしれません。

・障害を持ってはいるが軽度、もしくは条件次第では仕事上の大きな負担にならない：就労移行支援を利用して一般企業へ就職

・一般企業での仕事に不安がある、障害の内容次第で仕事に影響が出てしまう可能性があるが、一定の収入は得たい：就労継続支援A型

・体調が不安定であったり、通勤・通所にあたって公共機関等を利用する事に負担がある：就労継続支援B型

こちらも大雑把な分類ですが、おおよそこのような形で利用の検討をして頂ければ良いかと思います。

いずれの事業所も、「何らかの障害は持っているが、仕事に就きたい」という方を支援するための制度・事業所になっており、障害があっても社会人としてお仕事をして生活のリズムを整えたり、その中で人間関係を広げたりといった、単純に「仕事をする」以外の目的も達成できるよう、事業所スタッフの方が支援してくれます。

「すぽっと」は気軽に利用できる「就労継続支援B型」

「就労支援事業所すぽっと」は前述の通り、「就労継続支援B型」の事業所として運営されています。A型のような雇用契約といったガチガチの契約ではなく、「利用契約」という自由度の高い枠で、利用者の方の障害度合いや体調に合わせて利用する事ができ、希望する内容によっては実践の中ですでに持っているスキルの向上や、新しいスキル習得など、様々な形でご自身の魅力をアップさせる事ができる場所です。最初は自信が持てなくても、少しずつ仕事を進めていったり、新しい仕事に就くことを通して、「こんな事もできるようになったんだ」という新しい発見もできるかもしれません。もちろん、事業所スタッフも利用者の皆さんをしっかりサポートして、皆さんの心配な事や不安要素を少しでも取り除き、何よりも「楽しむことを諦めない」事を第一に、「障害があるから……」という自信が持てない環境から、仕事やそのサポートを通して「様々な面で楽しめる」ように支援するとともに、同じ障害者として一緒に仕事をする仲間を増やして、より一層楽しみを増やせる場所として、ぜひ活用して頂ければと思います。