日本の俳優事情に渇ッ | 山あり谷谷山あり谷谷 恋に人生に情熱大陸

山あり谷谷山あり谷谷 恋に人生に情熱大陸

三十路♀。日本に住めなくて毎年ひとり海外移住
日本と海外を行ったり来たり、どこにも落ちつかず、誰とも落ち着かず
そろそろ本当に疲れてきた。どこかの国に永住して落ち着きたい

東京ラブストーリー101回目のプロポーズ 世代です。

あの頃のドラマが一番面白かったと思うのはわたしだけでしょうか?当たり前のことなんだけど、俳優が俳優してたんだよね。お笑いの人はお笑いしてて、とんねるずのモジモジ君とかめちゃ面白かった!


あれ以降、殺人もの以外の日本のいわゆるトレンディードラマは全くみてない。配役に関していうと、演技力もないのにトレンディーなだけでタレントが起用される から、体系とか年齢とかいろんな意味で幅広いタイプの人間が出てこない。

わたしは昔ジャニーズファン(おっかけ級)だったけど、さすがにドラマの主役や番組の司会がいつもジャニーズになってきた頃から、なんか違うと思ってた。だってまず俳優じゃないし司会業でもないのにね。

ビヨンセとかブリトニースピアーズとかジョン・ヴォン・ジョビがドラマの主役になるなんてありえないでしょ?だって彼らの職業はシンガー。

たまに≪ゲスト Guest Starring≫として出演はするけど、主役とかレギュラーはありえない。

こんな変なことになっているドラマの世界は日本だけなのだろうか


水谷豊とか船越栄一郎、名取裕子が主演のドラマはドラマとして面白いと思う。彼らのように主役としての座を見事に演じられる俳優が主役に抜擢されるべきなはず。

それに、どんなに好きなドラマも11話で終わってしまうからエンディングがだいたい想像ついてしまう。脚本がつまらない理由は、恋愛ドラマなら恋愛だけをしていて、刑事ものなら刑事業務だけしているから。一方、海外ドラマは、弁護士モノでもちゃんと恋愛ドラマくらい(それ以上に濃い場合の方が多い)恋愛の要素も盛り込まれているし、恋愛モノでも主人公が恋愛だけしてるOLじゃなくて頭の良い弁護士とか医者のインターンだったりする。


それにロケ地。日本のドラマは10割東京。(1パーセント京都か)

東京の人が恋愛して、東京の人が医者やって。実際の日本はみんながみんな東京に住んでないのに。

素晴らしい撮影セットがそろうロサンゼルスのあるアメリカだって、舞台設定はボストンやシアトル、ワシントンDCやシカゴ、田舎のサウスカロライナだったりする。ロケ地を東京以外にと言ってるのではなくて、あくまでも設定だけでも東京以外の町にできないの?

四国の小さい町のティーンの恋愛ドラマとか、大分県の国際大学を舞台にした大学生ドラマとか、大阪の犯罪ドラマとか、北海道のコメディードラマとかそういうのってなんでないのでしょう?


基本的に日本のドラマは恋愛してないと人生ダメなのかっていわんばかりの美男美女の恋愛モノばかり。

しかもコメディードラマがない!お笑いじゃなく、コメディードラマ。

変なフレーズ(一言)をリピートしたりすることで笑いをとる低レベルなお笑い(欧米かっ みたいな)ではなく、賢い”Wittyな”コメディーが。


なにが一番違うかというと、アメリカの俳優はほとんど8割~9割が大学、大学院を出て演劇を学んだひとたち。演技がしたくて演技を学ぶために自ら志願して学校で学んんできたから、演技への情熱とか知識が違う。

親が芸能人だから有名になれるわけでもない。24のジャックだって親は有名な俳優Donald Sutherlandだけど、本人めちゃくちゃ演技うまいし、ケイト・ハドソンだって両親とも有名だけど本人コメディーセンスめちゃくちゃあって彼女の演じるコメディー映画はいつもヒットする。アンジェリーナもそうですね、父親は有名俳優Jon Voightだけど、アンジーはAwardを受賞するほど名演技が出来る。


一方日本は、高卒でタレントになって、美男美女だからってそのまま俳優になったり、モデルやっていたけど20代中盤から女優に転進したらすぐ主役になれる。そういう人たちが主役で、ちゃんと演劇を学んできたような人たちが脇役っていう仕組みはおかしい。演技ができなくて美男美女ならば、モデルやってたりタレントとしてクイズ番組に出てればいいではないか。


そしてそういうタイプの女優は、結婚したら”子育て”といって消えていく。そのあとは雑誌で育児のコラム書いたりして、ママタレントとかいう職業になる。

劇団なんかで一生懸命学んできた人たちを蹴っ飛ばしてまで主役の座をゲットしたのにね。

本当に演技が好きでその世界に入ったひとなら、寿退社なんてないはず。

ちゃんと演劇がしたくって劇団で勉強してきたような人たちを主役にしていかないでどうするの?



最近すごいなと思ったのは米倉涼子。彼女はモデルから転進した女優だけど、

一人アメリカの地を踏んで、ブロードウェイミュージカル CHICAGOを演じきった!

これって本当にすごいことだと思うんだけど、素晴らしい~ってそれほどメディアは報道してないような気がします。日本人に生まれて日本語で育って帰国子女でもない彼女が、英語でアメリカのミュージカルに出演したんですよ、相当練習したし、勉強したし、チャレンジしようとする度胸も決心もすごいこと。心から拍手を送ります~


東京ラブストーリーのリカを当時みていた小学生の頃、

愛するカンチと一緒にいないでなぜニューヨークにある日突然消えちゃったんだろう、と理解できなかった。

リカはなぜ大好きな人と一緒にいないでサヨナラも言わないで一人消えちゃうのだろう

そして カンチはカンチで、リカのことが一番好きなのになんでサトミと結婚しちゃうんだろう、と。


それが大人になった今ならなんだかだんだんとわかってきた

リカがニューヨークに一人で行ってしまった心の心境も、

行動的でなんでも一人で出来る情熱的なリカよりも、家庭的で大人しいタイプのサトミを奥さんに選んだカンチも。

絶対にリカのほうがイイ女だと思ってたけど、現実的(日本では?)にはサトミみたいなタイプが結婚できる

サトミみたいな感じのようなタイプが勝ち組と言われ、

リカのような女性は負け犬と言われる?? 

へん~な世の中だ