アイスクリーム | 山あり谷谷山あり谷谷 恋に人生に情熱大陸

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三十路♀。日本に住めなくて毎年ひとり海外移住
日本と海外を行ったり来たり、どこにも落ちつかず、誰とも落ち着かず
そろそろ本当に疲れてきた。どこかの国に永住して落ち着きたい

いまアイスクリームを食べていました


キンキンに冷えたパルムを鼻先に近づけると、ヒヤっとした冷気が鼻先に伝わってくるのを感じて思いました。

「アイスクリームが食べれることって奇跡だな。こんなにも冷えている」 

以前ならこんなこと考えもしませんでしたσ(^_^;)



わたしは物心ついたときから時間には「過去」「現在」「未来」があると思って疑ったことはありませんでした。英語の文法を学んだときも「過去」「現在」「未来」と学びました。


でも最近、仏教や引き寄せの法則などの本を読んでよんでいるうちに、時間には過去も未来もなくあるのは いまこの「瞬間」だけだ ということが理解できるようになってきました。

いかにこのいまの「瞬間」に気をとめて集中して生きるかが大事だと。


今までのわたしは過去の記憶に取り付かれながら未来への不安に脅かされて毎日過ごしてきたので、過去と未来はないと言われたときは、まさに「!????」な衝撃でした。


最近やっと「瞬間」に集中しながら生きることが少しづつ身についてきたのかなと思います。


アイスクリームが冷えていることに感動したのは、私が大震災を経験したからなのかもしれません。

1週間以上、電気が通らなかったので冷蔵庫のない日々を過ごしました。

水も出ず、シャワーを浴びれたたのは10日後くらいでした。

あれから、気持ちよく意識的に水の無駄使いをしなくなりました。

プラスチックごみを出す前にキレイにする時もそれまでは水で洗っていましたが、どうせ捨てる新聞紙で拭くとか。

体を洗う際も、シャワー自体かなり水がもったいないと思えて、湯船のお湯を桶でくんで体を洗うようになりました。わたしが小さかった頃はまだそうやって体を洗ってたんですけどね。


冷蔵庫ほど、素晴らしい文明はないと心からそう思うようになりました。


アイスクリームひとつでこんなに感動したのは…20年ぶりくらいかもしれません。

30歳になってまたそういう目で人生や世の中を見れるようになったというのはとても嬉しいのです。


キンキンに冷えたアイスクリームやビール、「こんなにまで冷えてなくてもいいのに」と思うことがあります。

必要以上に電力を使っている部分がたくさんあるはずです。もちろん冷えていたほうが売り上げは上がるし人間は喜ぶでしょう。でもそれはすべてエゴ。


異国の島に住んでいたころ、商店で買うアイスクリームはお店に届くまでにいったん溶けているのでたいがい形が崩れていました。それでも人はアイスを買いますし、文句を言っている人はいません。

日本はすべてが完璧ですから、いったん溶けて形が崩れたアイスクリームを買った消費者はカンカンになってお店に抗議するでしょう。そしてお店の人はお客さんに対して何度も頭をぺこぺこ下げ謝り、惨めな思いをさせられたお店の人は今度は業者さんに向かってなんてことをしてくれたんだとカンカンになって怒鳴るでしょう。そしてもしかしたら夜の全国ニュースにまでなるかもしれません。そしてそれをテレビで見ていた消費者がもうこのメーカーのアイスは買わないわなどと言い出すかもしれません。


アイスが溶けていたくらいでこんなに多くの怒りが発生するんです。すごいエネルギーです。

この大きな大きなエネルギーでアイスをキンキンに凍らせられそうだな、なんて思っちゃいました。

いつかそんな技術を科学者が開発してくれるかなぁ? 「アンガーエネルギー」。

一番安上がりで一番手に入りやすいエネルギーです。