バスケファンというのは日本には決して多くはないと思いますが、

コービーの死を告げるニュースはあふれています。

どういう感情で衝撃を受けているのか、人の感情はわからないので

想像になりますが、私なりに、このニュースの感じ方が変わってくれる

人がいればいいなと思い書いていきます。

 

コービーの死は、日本人にわかりやすく言うなら、イチローが今日亡くなるようなものです。

共通点は、もちろん国民から愛されたスターであったことと、そして、

その素晴らしい現役生活に別れを告げたのが最近だということです。

 

コービーブライアントは素晴らしいキャリアに4年前に幕をとじ、引退しました。

彼は度が過ぎる闘争心をもっており、そのキャラクターゆえアンチもいましたが、

確実にすべてのバスケファンがリスペクトしていました。

 

驚くべきことに、彼は引退試合で、61得点というすごい数字を残してチームを勝利に導きました。

61得点というのは野球でいったら17奪三振完封とか、5打数5安打3本塁打とかみたいな、

ほとんどのプロ選手が引退までに一度も記録することないようなすごい数字です。

コービーは引退前はケガに悩まされ、これもイチローと同様で、ちょっと全盛期から

すると悲しくなってしまうような成績を残すようになっていました。

けど引退試合ではそんな化け物じみた成績だったので、おそらく試合を見ていた

ファンは、全盛期のコービーが舞い戻ったことに興奮し、そのまま試合後の

引退セレモニーがなくなって、コービーは引退を撤回し現役を続行するんじゃないかと

夢見たはずです。

 

それでも彼は“Mamba out”という言葉とともに引退しました。

 

ファンは、「現役生活お疲れ様」「ありがとう」「まずは休んでくれ」

と思い、同時に、「次のキャリアを楽しみにしている」

「またすぐバスケ界に戻ってくるんだろ」と思っていました。

日本でもイチローに対してそんな感じでしたよね。

引退は悲しかったけど、みんな新たな人生の門出を

応援し、楽しみにしていたんです。

 

けどそれがこんな形で終わりを迎えるとは、思ってもみませんでした。

だからみんな「信じられない」と口々に言うのだと思います。

すばらしい未来を想像していたから。

 

あまりにも急すぎる別れでした。

 

ありがとう、コービー。さようなら。