1921年に開始され、今季で93回目の開催となる歴史あるサッカー大会、天皇杯全日本サッカー選手権大会もいよいよ4回戦へと突入し、ベスト16として残ったチームの大半は日本サッカー界最高峰であるJリーグ･ディビジョン1の中でも強豪とされるチームが順当に勝ちあがる一方で、有利と目されているチームが早々に敗退してしまう波乱も起きるなど勝敗予想は日に日に難しさを極めている。
プロのみならず都道府県代表として地区予選を勝ち上がったアマチュア（大学、高校を含む）チームが参加して行われる日本最大のカップ戦である天皇杯のベスト16というだけあって、ここからの試合は全てが注目の1戦となるが、この記事ではその中でも日本のトップリーグ、J1で凌ぎを削る強豪同士の1戦に焦点を当ててみよう。
その1戦とは、11月16日にカシマスタジアムで行われる鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島の1戦である。今季J1において、まだ十分に優勝を狙える3位に座り、天皇杯においては2010年の優勝を最後に過去4回の優勝、さらにはJ1も2007年から2009年まで果たした3連覇を含め過去7回制覇している強豪中の強豪、鹿島アントラーズ。
一方、鹿島と共にJリーグ創設期から加盟している「オリジナル10」のうちの1チームでありながら、過去に2度のJ2降格を味わうなど不毛な時期を乗り越え、昨季は念願のJ1初優勝、そして今季は昨季天皇杯の王者である柏レイソルと戦ったゼロックスカップに勝利を飾るなど急成長を遂げているサンフレッチェ広島。
言うまでも無く、この1戦は熾烈極まりないものとなるだろう。
さらに、この1戦は2007年天皇杯決勝の再戦となる。その対戦時、鹿島は広島に2－0で勝利し2000年に自らが成し遂げたJリーグ、天皇杯の2冠達成という快挙をリピートしている。この事実だけを見れば、鹿島の方が有利に思えるこの対戦カードだが、最近彼らがレギュラーシーズンで戦った3試合：3月17日に行われた今季の1戦はドロー、そして2012年6月28日に戦った1戦もドローとし、2012年3月24日の顔合わせではサンフレッチェ広島が2－0で勝利を収め1勝2分で広島がリードしているという事実も忘れてはならない。
そして、今季Jリーグ順位表においても広島は僅かに1勝分、勝ち点3の差とはいえ鹿島よりも上位に就いているのである。
この1戦、サンフレッチェ広島にとって勝利への鍵となるのは間違いなく佐藤寿人だろう。昨シーズンはJリーグ得点王、並びに最優秀選手(MVP)に輝き、2005年、2012年にはベストイレブン、2007年、2012年にはフェアプレー賞などJリーグに存在する個人タイトルという個人タイトルに輝き、さらに昨シーズンはFIFAクラブワールドカップ得点王と日本年間最優秀選手賞に輝いているJリーグでも1、2を争うストライカーの活躍に期待しよう。
対する鹿島アントラーズの鍵を握る選手は大迫勇也となる。今季の個人得点数は広島の佐藤寿人と同数の17ゴールをここまで記録し、個人得点ランキングを佐藤と同率3位とする若干23歳のストライカーは全国高校サッカー選手権大会における最多得点記録保持者の実力を発揮し、2季ぶりの天皇杯制覇を目指すチームに大きな1勝をもたらすことはできるのだろうか？
事実を記せば記すほど、勝敗予想が難しくなる一方なこの1戦、皆様はどのような予想をなされるだろうか？
注目の1戦は11月16日15:00～
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現時点でスポーツブックSBOBET.comがこの試合につけているオッズは：鹿島アントラーズ勝利が*2.51 サンフレッチェ広島勝利が*2.81となっています。 ブックメーカーは鹿島がやや有利と見ているようですね♪
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