皆さんはフロントフリーって知ってますか?
一部のトライアル車などに使われているのですが本来はリヤに取り付けるシングルフリーをフロントに装着したものです。
今回はそんな珍しいフロントフリーのバイクの修理を。
まずバイクはこちら。STRAIDA。子供用の「ストライダー」ではありません。
大人用のおりたたみ自転車ですね。
私も一時期保有していました。今は某メーカーで営業やってるIさんにあげちゃいましたが。
で、このバイクの修理内容ですがペダルを漕いでも空回りして進まない時があるとのこと。
お預かりする際には症状は見られなかったのですが原因は十中八九ここでしょう。
トライアル車はギヤが小さいのでリヤ用のフリーがそのままついているのですが今回は小径おりたたみ。
やたらとギヤがでかいです。でも中心部を見るとシングルフリー。
どうやってでかくなってるんだろ?
早速バラしてみてみましょう。
ねじ止めの黒いフタを取ると中身は18Tの普通のフリー。
18Tがピッタリはまる形状にくりぬかれています。
なるほど。こうやってくっついてるのか。
まあ、ちょっとは予想していたのですがこのプラスチック部に破損がなくて一安心。
さて、ここからはあまりやりたくないフリーをバラす作業。
はい、バラしました。
この状態でまずは爪まわりの洗浄です。
そしてバラしたくない理由がこれ。
バラ玉が全部で90個。ちゃんと一個一個数えましたよ...
これが爪の上と下に45個ずつ付くわけです。
ちゃんと45個数えてバラしたフリーにセットしていきます...
爪周りのグリスアップをしてまずは下側45個セット完了。
そしてギヤ部を取り付けして上側にまた45個セット完了。
ちっちゃいのもあって数えるのが面倒でねえ...
ここまでくればあとはフタをして元通りに組み付けるだけです。
完成後動作チェックするとしっかりラチェットのカチカチ音が聞こえます。
これで爪が引っ掛からないちうことはないでしょう。
お客様、たいへんお待たせいたしました!