姿勢の悪さがスポーツ障害の原因になっている場合もあります。

たとえば腰痛の場合、骨盤が後傾した姿勢や逆に腰の反りが大きい骨盤を前傾させた姿勢は腰を痛めるリスクが大きくなります。

 

腰痛をわずっている人には、腰痛特有の姿勢というものがあります。姿勢観察のために人間ウォッチングをしていると「この人は腰痛そうだなぁ-」と一目でわかる人がいます。

 

まわりを見渡してみて、姿勢がいいなーと思える人って少ないです。ほとんどの人が背中が丸まっていたり、首が前に出ているような姿をしているので、背筋がスーと伸びが良い姿勢の人がいると目立ちます。

 

数年前に山梨県の河口湖でおこなわれた「富士山マラソン」に出たときに、ゲストで来ていたのが元モーニング娘のよっしーでした。スタート地点で走っている人たちに向かって手を振っている姿を見たときの印象は「わー、真っすぐだ---!」でした。

あれだけしっかり立てていれば、カラダの不調も無いだろう。

 

特定のスポーツ障害を起こしやすいスポーツというものがあります。

障害の名称にそのスポーツの名前が入っているものなどは、その典型と言えます。


例えば野球ヒジ、野球肩、テニスエルボー、ランナーヒザなどです。

スポーツ障害とは使いすぎ症候群とも言うとおり、野球で最も使う部位である肩やヒジ、テニスでもヒジ、ランナーの場合はヒザなど、そのスポーツで最も使われる部分に痛みが発生しています。


ただ、○○腰というのは聞いたことがないです。

腰痛はどんなスポーツでもおこる障害です。そのためでしょうか、特定のスポーツに限定できないためスポーツの名称+腰というような腰痛は存在しないのだと思われます。


ちなみに私がやっていたボート競技で、最も多いスポーツ障害は腰痛ですが、ボート腰というようなことは言うことはなく、「腰が痛い」、「腰痛」などと呼んでいます。

どういうときに体に痛みが出てきますか?


と聞くと、多くの選手が疲れが溜まってくると痛みが出てくると言います。


練習の質や量が増えてくることで、疲れが蓄積してくると腰痛やヒザの痛みなど、持っている持病が出てくるということです。


ということは、練習のスケージュールを見れば、痛みの出るタイミングが予想でき、痛みが出る前に疲れを溜めないようなアクションを起こせば、痛みを防ぐことができるということにつながります。


慢性的に疲れが溜まっている選手は、今自分が疲れているのかすら判らなくなっていることがあります。疲れが溜まっているのが普通になっているので、疲れていない状態を体験する機会が少なくなっているためでしょうか。そういう選手は、ちょっと練習がきつくなると痛みとして身体が反応します。