スポーツ俳句~17文字で旬のスポーツを味わう!~ -94ページ目

アーチェリー山本博

冷気裂く 矢を放ちけり いぶし銀

 季語は「冷気」で、冬。

 アーチェリーのアジア・グランプリで、アテネ五輪銀メダルの山本博選手は、個人リカーブ、団体リカーブともに優勝し、2冠に輝きました。
 中年の星として、北京オリンピックでの金メダルも夢ではなさそうですね。

柴田亜衣

クロールの 逞しき肩 水面打つ

 季語は「クロール」で、夏。

 水泳・日本短水路選手権で、アテネ五輪金メダリストの柴田亜衣選手が、女子二百、四百、八百メートルで優勝、国内初優勝を飾りました。

 まだまだ伸び盛りの柴田選手、こちらの「あい」ちゃんからも目がはなせませんね。

小野伸二復活!

凍空へ オーバーヘッド シュート決め

 季語は「凍空」で、冬。

 オランダ・フェイエノールトの小野伸二選手が、RBC戦で後半24分から途中出場し、同38分にゴール前でこぼれ球をオーバーヘッドシュートで決め、味方の勝利を決定付けました。

 昨年末に左足首を手術して以来初めてのゴール。3月25日のW杯アジア最終予選のイラン戦に向けて弾みがつきましたね。

NEC優勝

こぼれ球 逃さぬラガー 頂点に

 季語は「ラガー」で、冬。

 ラグビーの第42回日本選手権決勝で、NECが17―13でトヨタ自動車を降し、2年ぶり2回目の優勝を果たしました。

 NECは、3点を追う後半30分、パントのこぼれ球をフランカーのマーシュが拾い、そのまま中央へ勝ち越しのトライを決め、その後のトヨタの猛攻を堅守でしのぎ切りました。

藍ちゃん最終日

競り負けも 経験となり 風薫る

 季語は「風薫る」で、夏。 

 女子ゴルフのANZレディース・マスターズは最終ラウンドが行われ、初日からトップに立つ宮里藍選手は、地元カリー・ウェブ選手に1打及ばず2位に終わりました。
 最後は、米ツアー賞金女王3度で米ツアー30勝のウェブ選手に競り負けましたが、10代でこんな経験を積めること自体すごいことです。
 近い将来、世界の女王になるでしょうね。応援しましょう。

アホネン

雪空に 舞ひ上がりけり アホウドリ

 季語は「雪空」で、冬。

 ノルディックスキー世界選手権で、ヤンネ・アホネン選手(フィンランド)が優勝しました。日本人にはユニークに響く名前ですが、鳥のようにしなやかなジャンプをしますね。

 日本勢は残念ながら、宮平秀治選手の25位が最高と、惨敗しました。

スペシャルオリンピックス開幕

氷上に 聖火と笑顔 輝けけり

 季語は「氷上」で、冬。

 知的発達障害者のスポーツ大会、「2005年スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会」が26日、長野県で開幕しました。アジアでは初めての開催で、7競技79種目に、84カ国・地域から選手やコーチ約2600人が参加しているとのこと。
 熱戦が展開され、交流の輪が広がることを期待したいですね。 

楽天初勝利

勝利から オープン戦は 始まれり

 季語は「オープン戦」で、春。

 いよいよオープン戦が開幕し、新球団の楽天が、伝統球団の巨人と対戦し、見事勝利しました。
 シーズン100敗するのでは、とも言われる楽天ですが、幸先のよい勝利スタート、勢いをつけて開幕に臨んでほしいですね。

中村礼子

背泳ぎや 天井だけを 見詰めつつ

 季語は「背泳ぎ」で、夏。

 25メートルプールで争う競泳の日本短水路選手権第1日は26日、東京辰巳国際水泳場で行われ、女子二百メートル背泳ぎは、アテネ五輪の銅メダリスの中村礼子選手が、短水路世界記録に0秒41と迫る2分4秒03のタイムで優勝しました。
 横の選手を全く意識する必要がない圧勝、次の北京五輪まで活躍してくれそうですね。
 

藍ちゃん3日目

青芝に 転がるパット 堂々と

 季語は「青芝」で、夏。
 
 オーストラリアで開催されているANZレディース・マスターズ第3ラウンドで、宮里藍選手は70で回り、通算15アンダーの201で、初日からの単独首位を守りました。
 英語のインタビューも堂々として様になっていますね。残り一日、優勝を期待しましょう。