ランナー、運営側・・・様々な角度から見たマラソンの光と陰 | SPORTS PLANET スポーツプラネット

ランナー、運営側・・・様々な角度から見たマラソンの光と陰

こんにちは。
埼玉県川口市に総合型地域スポーツクラブ「きゅぽらスポーツコミュニティ」を立ち上げて4年目になる石井邦知です。

今年もよろしくお願いします。

普段は裏方のような仕事がほとんどですが、昨年は11月・12月と2つのマラソン大会に出場させていただきました。(元々ランナーだったわけではありません)

まずはその時の様子の報告からさせていただきます。


11月2日 浦和~古河まで50.2km(いきなりフルマラソン超え)

11月に出たマラソン大会は大会と言っても母校の高校行事で、埼玉県の浦和から茨城県の古河まで50.2km走るというものです。



OBで参加するのは初めてで10年以上ぶりの参加。何もかもわからない状態で参加しましたが、OBの参加は15~20名ほどでした。
そして3年、2年、1年の順でスタートしOBは最後尾からのスタート。おそらく出場者は1000人くらいでしょう。

ゴールの古河までの途中は、関門が岩槻(10.3km)⇒白岡(21.8km)⇒久喜(30.2km)⇒幸手(33.7km)⇒栗橋(42.4km)と5か所あり(学校などです)、そこで参加カードに印を押してもらったり、飲み物や柑橘類などが用意されています。
関門で休んでいる生徒も多いため、そこでほとんど休まないようにするだけでも、けっこうな人数を抜くことができます。
下の写真は関門のトイレですが、こうして校内にあるトイレに土足で入れるようブルーシートの配慮がされているなど、サポートのすごさを今回改めて実感しました。



白岡くらいまではかなり速いペースで走っている高校生が多いものの、白岡を過ぎるあたりから歩き始める生徒が増えてきます。
ただ歩いている生徒も走り始めるとそのペースは速く、抜く抜かれるを繰り返すことも。(笑)
また、学校行事なので歩道橋を渡るようなこともありますし、前も後ろもすぐ近くにはいない一人で走る状態のことも出てきますが、曲がる地点には必ず保護者の方が立たれています。

結局7時40分頃にスタートして到着したのが13時半くらい。その間、関門や信号を除いて全て走りきれたことは、高校時代もできなかったことですので、大きな達成感を得られました!(最後尾からスタートして順位は180位くらいでした)




12月7日 地元の市民マラソン(20km)に参加

一方12月には川口マラソン(20kmの部)に出場しました。市内在住者には先行申し込み期間が設けられており、抽選になることはありません。
同じマラソンでも、50kmを走った高校行事とは全く雰囲気が異なりますし、市民マラソンに出るのは12年ぶりでほとんどその時のことは覚えていないに等しいので、とても新鮮でした。




まずは何と言っても規模が違います!距離は違えど今回のマラソン大会に出場したのは総勢7500名らしいです。(距離も10km,20kmなど3種類ほどに分けられますし、順位については年齢によって区切られています)
人数が多くてたいへんなのは、何と言ってもスタート前のトイレです。そして集合時間からスタートまでの時間も30分と長く寒さ対策が必要になってきます。ランナーにとってこの点の調整は重要だなと言うことを改めて実感しました。

続いては特典の面です。給水については規模に関係なく、体制を整えておく必要があるでしょうが、完走証をすぐに印刷できる体制はすごいですね。(前もって配られるゼッケンにパッチもついていてタイムが計測されるシステムになっています)
その他、おしるこ&コーンスープのサービス、さらにマッサージなども受けられるようになっているのはすごいなと思いましたし、学校行事との違いを見せつけられましたね。(笑)




先月マラソン界を賑わしたニュース

「全国で行われている市民マラソンはどこもすぐに定員になってしまう」そんな印象を受けますが、先月には荒川河川敷で21日に開催予定だった「東京・荒川マラソン」が、公園の利用申請が出ていなかったことなどから急きょ中止となり、関係者が対応に追われる事態になったというニュースもありました。

※参考記事
中止知らずに70人集まり怒る「納得できない」

荒川マラソン中止、ランネットが参加費返還意向

当日走るランナーの立場にしてみれば、いきなり走れなくなるというのは、怒って当然だと思いますし、客観的には悪いニュースはあっという間に広がるという怖さを思い知らされました。

またこれまでは地域・場所でそのマラソン大会に参加するかを判断することが多かったと思いますが、これからは主催者がどこなのか、信用できるところなのか、ランナーの見る目も厳しくなっていきそうですね。(総合型地域スポーツクラブが主催になっているマラソン大会も全国にあるとは思いますが、厳しくなっていくかもしれません)


こうして最後に少し陰の部分にも触れさせていただきましたが、今回実際に走ってみて達成感はありましたし、個人志向が強くなっている時代にマラソンは合っているのだろうなと感じました。

それと同時に人によっては仲間の存在も大きいと感じました。大会を通じて新しい仲間が増えるようなことはそうないと思いますが、既存の仲間の皆さんと一緒に走りきることで、共通の鼓動みたいなものはあるのかなと。
実際、マラソン後のfacebook上の盛り上がりもいつもよりすごかったように感じています。

このあたりを今度はリレーマラソン大会にも出場して感じられればと思っています!


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