春暖の候
公園で花摘みをして遊ぶ子供達は、
花の僅かながらに吸収する大地からの栄養分を断ち、その茎の形状を捻じ曲げ、
繊維を破壊し、
素敵な冠を作るといったなんとも微笑ましい春という季節も
のちに踏み散らかされた花達と共に終わりを告げ、
仄暗い押入れの隅で眠っていた扇風機と言われる花が、
陽の目を見る初夏となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、あなたが好きです。
なぜ好きなのか?という疑問に対してはそのラブレターに同封された資料をご覧ください。
では失礼します。
…と言う自分のラブレターの写しを昔の手紙の束から見つけた。
え?
ええ、ダメでしたよ。
敗因は、この文章にひねりが足りなかった…
などと思っていた 当時の僕の稚拙さです。
恥ずかしい
もっと季語を4月中旬にしておくべきだったとか、
公園で遊ぶ子供達の様子を詳細に書いておくべきだったとか、
時代の流れに逆らわず扇風機のくだりは、クーラーにしておくべきだったとか、
そんな反省を当時していた記憶がある…
違うんだ。
問題はそこじゃない
あなたが好きだと公表しておきながら…文字のみに頼り説明の時間も用意していなかったなんて…
もしこの時、同封したレジュメをもとに説明会を開き、お付き合いの3ヶ月契約を取り付けられていれば、どうなっていただろう…
きっと全てに納得した彼女はその場で服を脱ぎ出し、僕達のカーテン越しに見るシルエットは淫らに重なりあっていたのかもしれない!!
そう思うと悔やまれてならない!
次は大丈夫!うまくやるからチャンスをくれ!!