ああ、負けてしまいました。残念。

そうそううまくばかりは行きませんね。

 

ただ、いったいオリックスベンチは、ヤクルトの投内連携のまずさにどこで気づいたんでしょうね。
最終戦、5回のわらしべ長者的な相手の守備のミス(バント処理)に付け込んでの大量点。あるいは連日のマクガフ先生の炎上。
このシリーズのヤクルトの直接的な敗因は、内野守備(特にバント絡み)にありました。

塩見選手のタイムリーエラーは結果論でしかありません。
 

本来、投打の総合的な実力ではやや上回っていたはずのヤクルトがシリーズを制しきれなかったのはいわば「凡事が徹底できなかったから」に尽きると思います。
また完封負けが2度あることから見ましても、塩見とオスナを除く打者の調子にムラがあり(これはオリックスの投手と守備が想像以上に素晴らしかったことにもよりますが)ストロングポイントである打線のつながりが今一つ実現せず、競り合いを制しきれませんでした。

なので、まだオリックスも本当の実力で日本一になったとは思っていないと思います。
ただ、野球が見た目より緻密で老獪だったことは勝因の一つに挙げてよいかと思います。
ヤクルトもそうですが、オリックスのチャンピオンチームとしての真価は来年問われることになるでしょうね。


実は私はそこまで悔しくはなく、「独走優勝したチームは日本シリーズで勝てないの法則」が発動しただけだと思ってます。1990年の巨人がいい例で、この時は2位に22ゲーム差を付けましたが日本シリーズでは1勝もできませんでした。さらに現在はCSがあるとはいえ1位チームの突破率は8割以上(セでは)なので、今季は日本シリーズにおいては情報戦的にも混戦となったパ・リーグ球団に分がありました。


去年はヤクルトというチーム全体が「持っていた」のに対して、今年はどちらかと言えば村神様が「持っていた」印象でしたし、その村神様も記録への挑戦の重圧で最終盤は打撃を少なからず崩してしまったのは残念でしたね。

そんな中、打撃でも守備でも大活躍したオスナ選手を獲得したヤクルト球団の外国人選手選びの眼の確かさは素晴らしいです。
このポストシーズン全体において、ことヤクルトの中心選手はオスナだったといっても過言ではないでしょう。

 

それでも昨年のエースである奥川投手を欠いてのこのリーグ連覇、そして中心選手が高齢化していない&チームから抜けるという情報もないこともあり、少し気は早いですが私は来季のヤクルトのリーグ3連覇の可能性は結構高い(40%くらい)と現状では踏んでいます。

 

また、今年は十数年ぶりに複数試合(2試合)ヤクルトの主催ゲームを球場で観戦できたのも自分にとっては良いことだったと思っています。