[東京ヤクルト5-2巨人、21回戦、神宮、ヤクルト9勝12敗]

 

ヤクルトは1回裏、2死後に山田が四球で出塁。バレンティンは初球を詰まらされ、バットを折りながらもセンターバックスクリーンへ放り込んだ。バレンティンはこのホームランにより、日本球界9年目にして実に8度目の30号到達となった。2-1で迎えた8回には、1死1・3塁から松本のセーフティースクイズが成功し、さらに代打・青木の押し出し死球などで、貴重な3点を奪った。

 

また言葉は悪いが、今日の巨人打線には対戦するチームのファンとして、特に恐怖心を覚えなかった。怖いのは丸と坂本(あと、スタメンではないが亀井)だけで、あとはピッチャーが投げミスしなければ、大凡打ち取れるという風にしか感じられなかったからである。

 

先発・ヤクルト石川は熟練の投球術で、6回を1失点に封じ7勝目(通算170勝目、対巨人戦30勝目:ヤクルト球団史上、3人目)を挙げた。初回の2死1・2塁、6回の1死1・2塁などピンチは多かったが、結果的には、4回の4連打による1点だけに封じた。

 

その後も石山、梅野、マクガフと繋いで、巨人に同点すら許さなかった。2回以降、なかなか追加点を取れなかったことには不満も残るが、巨人・先発の高橋優貴もなかなかの好投手なので、仕方がなかったかもしれない。

 

巨人は6連敗。ヤクルトを上回る9安打を放ったが、チャンスでの2併殺もあり、4回と9回の1得点ずつだけに封じられた。2.5差で追う2位のDeNAも敗れたので、着々と優勝に近づいてはいるものの、相手に恐怖心を与えず、工夫もこれといって感じられない打線と攻撃のままでは、この先のポストシーズンでは厳しい戦いを強いられるかもしれない。

 

ヤクルトは、まだ神宮で巨人戦を4つも残している。今日のような内容の良い戦いをして、最後まで上位チームを苦しめて欲しいものである。