かつて私には、疑似恋愛を10年続けているあ♡さんという実質恋人がいました。
これぐらいの年数だと、疑似ではあっても「友達以上」にはなれているのは確実で、その証拠に彼女からダメ出しを食らうこともしょっちゅうでした。ただし、傷つかない言い方で。
数秘術の世界では「6」を母性の数、「7」を父性の数として扱います。
「6」の母性愛とは一言でいえば「あなたはいるだけでいいんだよ」ということであり、「7」の父性愛とは一言でいえば「正しいことは正しいんだよ」ということです。
数秘で母性と父性がこの順番に出てくるのは、人が育ち、あるいは人を育むのには、まず「6」の要素があって、次いで「7」の要素があるからです。
同じような話として「3」は「遊び」、「4」は「仕事・勉強」にかかわる数ですが、これもまた人はこの順番に成長していくので、この順番なのです。
決して逆ではありません(たまにここをわかってくれない人や、逆に育ってしまった人もいるんですけどね…)。
一般の恋愛は対等ですから、この「6」と「7」の使い分けが求められますが、とりあえず関係性が成熟するまでは<「6」の顔>を多く見せていたほうが、恋愛はうまくいくでしょう。(これは男女問わず、です。)
ぶっちゃげ、単に客商売としての嬢の方などは(先方に理不尽なことでもされない限り)「6」だけでいいと思います。
しかし、本気でこの人と一緒に未来を創っていきたい!と思える仲になったら(たとえその関係性が、元々は嬢と客だったとしてもです)「6」の顔だけでは不十分で、「正しいことは正しいという」、あるいは「背中を見せる」という、「7」の「父性愛」が絶対に必要になってきます。
「父性愛」は、一見すると「やさしさ」には見えませんが、これもまた「愛」の一面なので、「成熟した愛の人」は母性愛と父性愛の両方を備えています。
ただ、どちらが強いとか、どちらをより好むとかは数秘などによって若干変わってくるようです。
ただ、どんな関係だろうと対男性では、「6」の柔和さを保ちながら「7」の父性も見せるほうが、うまくいく場合が多いとは思います。
男性とは、プライドは高いけど打たれ弱い、そういう生き物です。
それでも、「ただ単に聞き分けがいい」ことと「真にやさしい」ことの区別はちゃんとつけるべきで、それは「相手が大事」だからこそなのです。
あ♡さんは私に必要以上のメールをしてこない人でした。これも彼女一流の「父性愛」なのだと思います。「母性愛」は過ぎれば「共依存」と化します。そうなっては、もう「母性愛」は良いものではありません。
(あるいはそんな機械的な愛情よりも、逢って「ハグ」することのほうが絶対的に私には効くし、それが彼女の私に対する絶対的な役割<恋人とはそういうものだと思います>ということを知っていて、そうしていたのかもしれませんね。)
相手と一体化することが恋愛の醍醐味(これは「6」的といっていいと思います)ですが、
精神的に、経済的にそして肉体的にどのような繋がり方をしたところで、所詮相手は自分ではないのです。
恋愛のもう一つの基本を、「7」は教えてくれるような気がします。
そして、良い恋愛とは「6」で始まり、成熟とともに「6」+「7」に移行するもののような気がします。
最初のほうに書いた「ダメ出し」はまさに「7」的で、それを「傷付かない言い方でいう」のが「6」のやさしさ、といえば数秘術初心者の方にもわかりすいかな?