麻雀というゲームは、数ある思考系ゲームの中ではもっとも「ライアーゲーム度」が高い。4半荘も同じ面子で卓を囲む、あるいは少なくとも1人は自分のことをよく知っている人が入っているなら、

 
徹底的に序盤は「ブランディング」して、勝負どころで裏切る
 
ような腹黒な打ち方も、時には要求されるのだ。
 
今日は同じ面子で6半荘打ってきたが、結果的に実力の差がよく出たゲームだったと思う。
ちなみに私の着順は、④②①②①③(浮き)である。
私より地力的に上手だったのは、互いに勝手知ったる上家さんだけだった。
 
最終戦、私は東4局の北家で
 
北ポン、⑨チー、八チー(七八九で)
 
と仕掛ける。今になってよく考えれば、私が軽い仕掛けを滅多にしない(この信用を築きあげること、またその過程こそが「ブランディング」である)のに、すでに役牌チャンタ風の仕掛けで2フーロしている私に、三色でロンされる可能性がある八をなおかつカブせて来るのだから、上家に本手が入っているのは当たり前(実際にはメンタンピンドラの勝負手)であった。
 
実際には、私の手は
 
五六⑤⑤
 
というドラもないゴミ手だったのだが、下家と対面は私の仕掛けをすっかり信用してしまい、ベタ降りに。
唯一、ちゃんとマンガンリーチで攻めてきた上家との2人テンパイに終わった。
まあ、この局に関してはたまたま下家と対面の手が悪かった可能性もあるから、これは結果論なのかもしれない。
しかし、上家もマンガンリーチで押し返せるからこそ私に3900(役牌・チャンタ・三色)放銃の可能性のある八萬を打ったわけで、
彼のリーチもまた、私に信用があるからこそ一歩も引かないですよ、という「最強の手段」なのである。
 
積み上げた信用こそが財産なのだから、そのために私は今後とも日々「ナメられない麻雀」を打てるよう、努力をしていく次第である。勿論、ことは麻雀に限らない。