パパ「今日は、東京の山手線の駅の名前を覚えようね。もちろん、乗りながらだよ。」
ボク「やったー!」
時は2020年。小田急沿線に住む彼らは、4歳になった「ボク」に山手線の駅を教えてあげようとして新宿駅にやってきた。
パパ「ここが新宿駅だよ。ちゃんと手をつないでないとだめだよ!はぐれちゃうから。」
ボク 「わぁ、大きくて人が多い駅だね!」
彼らは山手線の内回りに乗車し、ボクは1駅ずつ駅名をかみしめながらノートに書いた。
ボク「しんじゅく、よよぎ、はらじゅく、しぶや、えびす、めぐろ、ごたんだ、おおさき、しながわ」
パパ「よくできたね。さて、次の駅は山手線でいちばん新しい駅なんだよ!」
そして電車は問題の駅に到着した。
ボク「たかわ…たかなわげーとうぇい?なんか、へんなの!」
パパ「そうだよね。『新泉岳寺』とかのほうが自然だと思う。」
ボク「なんだかなぁ。どうして最近のおとなたちは、ネーミングセンスがへんなの?」
…このように子どもにも見透かれてしまうだろうから、今のうちに再度議論したほうがいいんじゃない?
まるでgateway社(注:1990年代末から2000年代初めに廉価なパソコンで一世を風靡した米国の企業。すでに日本撤退し、台湾のACER社に買収された。現在でもブランド名は残っている。)の高輪オフィスの前にある駅みたいじゃん(笑)。
たかがネーミング、されどネーミング。安易な決定は命取りである。現地付近は江戸時代から武家屋敷や寺院、商店が立ち並んでいた由緒正しい場所。「越谷レイクタウン」とは訳が違うのだよ、訳が!