7回戦 ヤクルト3x-2広島(延長12回)

8回戦 ヤクルト7-8広島

 

内容やレベル云々じゃないんだよ。プロ野球は人間ドラマであり、

ショウなんだ。

 

その視線から見るとこの神宮でのヤクルト×広島2連戦は、まさに最高だよ。

東京ヤクルトスワローズ、広島カープ。

過去2年間のセ・リーグの覇者の、意地と力がぶつかりあった試合。

 

息詰まる投手戦、そして延長12回の末大松がサヨナラ弾。…で、その大松って誰それ?な第1戦。

広島が壮絶な打撃戦を制する原動力となった2HRの神ってるも、あの場面を凌ぎ切った今村もやっぱスゲーよ。な第2戦。

 

確かに今年の広島とヤクルトはいま一つ本来の力というか、「らしさ」を出し切れていないように見えるけど、私のようなド素人が技術論を言うことなどおこがましいだけの試合は見せている。

いつぞやの9点差逆転負けも、5点差逆転サヨナラ負けも、勝った阪神とDeNAを褒めるべきだろう。

昨日の延長12回サヨナラ、今日のカープの8-7のギリギリでの逃げ切り。

今日のゲームでは、本来なら主役となるべきヤクルト・山田も、さんざん不振と言われながらも、3四球でチャンクメイク。

そして一時は逆転となるバレンティンの3ランも素晴らしかったが、

神ってるの逆転2ラン、丸さんのダメ押しHRがそれを上回った。

最後の中村のは記録上はエラーだろうが、あれはムーチョがもぎ取ったモノ。価値としてはタイムリー内野安打と同じだ。

 

ただ悲しいかな、こういう超オモロい試合に限って地上波でのTV中継がない。

「プロ野球ニュース」のような専門番組も、CSでの放送のみ。地上波でのスポーツニュースなんて、下手すると結果だけだ。

確かに経済の論理からすればそれは間違ってはいないのだが、

これだけの感動要素とエンタテイメント、スポーツとしての高度さを兼ね備えたプロスポーツ(のみならず娯楽)が、日本においてプロ野球以外にあるのかは、甚だ疑問である。

 

私に関しては、この2連戦のどちらかを現場で観戦できなかったのが甚だ残念だ。

明日?小田原で夕方まで命の洗濯してるから間に合わないよ。

 

大丈夫、死亡遊戯さんのいう黄金時代は終わっても、プロ野球は死なないから。

今度こそ、野球場に行こう。