今年の東京ヤクルトは何かおかしい。いや、勝敗の話じゃない。

 

春先はどのみちチーム力通りの結果にはならない。しかも今は、1チームが走ったとしても交流戦がある。ここでセ・リーグの各チームは手ごわくてモチベーションの上がるパ・リーグの各チームにどうせ軒並み負け越し、混戦状態となる。本当の勝負は交流戦が終わった時点(での勝敗)から始まる。今は勝敗より内容を重視すべき時である。

 

そこへ行くと今年のヤクルトは、過去数年リード面でファンからか酷評されていた中村悠平が成長している。過激な投手の補強(笑)があったにせよ、昨日まで彼を正捕手としての防御率2.89はセ・リーグ6球団でトップである。狭い神宮を本拠地としているにしては、出来過ぎである。トータル6勝11敗の5位(最下位にゲーム差なし)の勝敗は、水物といわれる打線の不振が原因である。

 

しかもバットでも中村の貢献は大きく、ヤクルトにおける最高の打者となりつつある。捕手で打率.294はチームトップ(笑)。OPSも.779なら悪くはない。というか立派な成績であり、中軸前後を打っていても何らおかしくない成績である(今は謙虚に7番あたりを打っていらっしゃるようだけど。しかもハタケの故障で、6番にライバル捕手の急造ファースト西田かよw)。そもそも彼は古田敦也の後継者の星を持っているといわれた存在である。少なくとも私はそう思っている。…はぁ?相川?FA組は関係ねぇ。

 

阿部慎之助、古田敦也という強打者の捕手のいたころの両チームは強かったのを思い出してほしい。しかも最近のヤクルトは、2015年に優勝しているとはいえ、その前後は5位・6位が定位置。ノーマークになりやすい、というか他球団にもヤクルトまで警戒していてはキリがないと思われても仕方がない存在である。交流戦さえ五分以上で乗り切れば、はっきり優勝の目も出てくると私は見る。やはり野球は投手力と捕手力なのだ。

 

…まぁ、その交流戦でフルボッコにされたらおしまいだけどねてへぺろ