久しぶりに空を見た。
雲の動きが早いような気がした。
あんな広い空の下自分達はなんであんなちっぽけな事をしてるんだってたまに思うんだよ。
憎みあい、殺しあい、愛し合う。
たかが一人の人間がする事なんてこの地球にはなんの問題もないんじゃないのかって思う時もあるよ。
人間ってさ、人間じゃない方がよかったんじゃないかなって思うんだ。
いらない知識なんか持って、自分達のためにルールを作る。
邪魔なものは殺し、壊す。
そんな事になるなら、人間なんて人間にならなきゃ良かったんじゃないかなって思うんだ。
動物が人間を襲う。
天変地異で人間が死ぬ。
そんなのを何かのせいにする。
当たり前の事じゃない？
そもそも、人間が生まれた事で動物は人間に殺されてきたんだから。
自分を守るために動物を殺す。 そんな事は在るべきじゃない。
動物は自然に。人間は動物の場所を奪って生きているんだから。
天変地異で人間が死ぬ。
地球に生きる俺たちに、明日地球が爆発して消滅したって誰も助かる方法なんて無いんだから。
それを、神様や存在するのかしないのか分からない物に頼る。
金を出せば助かるのか。そうじゃない。
誰にも保障なんて出来ないんだから。
在るがままを受け入れるしかないんだろな。
こんな事を考えるうちに、自分は何のために生きているんだろう。
何で生きているんだろう。
誰かのため？ 自分のため？
今ここでキーボードを叩いている。
きっと、自分が、自分である証拠。
何かをしていた。っていう証拠を残したいんだと思う。
もし日本。もしくは世界。地球があと7日で消滅するとしたら俺は何をするだろう。
そんな事さえも考えてしまう。
「安全な所に逃げる?」 自分の体を守るのか。
それとも、自分の思うがまま、やり残した事を達成するのか。
たぶん。自分は、「自分が自分であった」という証拠を残すと思う。
それは、いずれ消えてしまう物だとしても、今自分が存在する事を証明できればそれで良いのかも知れない。
きっと、人間ってそういう物なんだと思う。
脳という新たな思考回路を手に入れた人間は、欲のまま、欲する物だけを手に入れてきた。
これからも、きっと終わりが来る時は人間が滅亡する時。
自分もそんな「人間」の一人であると理解しつつも欲に生きている。
人は、一人では生きていけないのかな。
きっと、「人間」である限り不可能だろう。
「人間」で無くなった時、それは可能になる。
「人間」を選ぶか。「人間でない生き物」を選ぶか。
意識では選べないのかな。
こんな感じでいつも夜を迎える。
朝が来れば「人間」へと。
